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日本発のがん新薬、オプジーボ 24年前発見の分子から:朝日新聞デジタル
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日本発のがん新薬、オプジーボ 24年前発見の分子から:朝日新聞デジタル
免疫の働きのブレーキをはずすという新たな方法のがん治療薬・オプジーボ(一般名ニボルマブ)。外科手... 免疫の働きのブレーキをはずすという新たな方法のがん治療薬・オプジーボ(一般名ニボルマブ)。外科手術、放射線、抗がん剤が中心の治療を大きく変えつつある。京都大の研究者らが24年前、カギとなる分子を見つけ、役割のナゾに迫った基礎研究の成果は、ついに患者の元に届いた。 京都大医学部の本庶佑(ほんじょたすく)教授(当時、現名誉教授)の研究室。1991年、助手だった石田靖雅さん(現奈良先端科学技術大学院大学准教授)は、細胞が自ら死を選ぶ「アポトーシス」という現象に関わる遺伝子を探していた。免疫細胞が攻撃するべき相手か、そうでない自分かを見分ける仕組みに迫れると考えていた。 石田さんは当時最先端だった方法を導入。マウスの免疫細胞を自ら死ぬように操作し、死ぬ前後で働いている遺伝子を比べ、後だけで働く遺伝子を捕まえる。それだけでは候補となる遺伝子が多くなり過ぎ、どれが重要かしぼり切れないので、もう1種類の