朝日新聞デジタル：盲導犬に導かれ…奇跡の脱出 米国人男性が語る９・１１ - 社会

盲導犬と共に講演に臨むマイケル・ヒングソンさん＝１４日午前、横浜市神奈川区、林敏行撮影 ２００１年９月に米国で起きた「９・１１同時多発テロ」に巻き込まれたマイケル・ヒングソンさん（６２）＝米・カリフォルニア州＝が１４日、横浜市神奈川区で体験を語った。ヒングソンさんは全盲。現場の世界貿易センタービル７８階から地上へ１４６３段の階段を下りて助かったが、導いたのは１匹の盲導犬だった。 ９月１１日の朝、ヒングソンさんはオフィスにいた。突然大きな揺れを感じ、ビルが傾いた。「上の階の窓が吹き飛んでいる」。同僚が叫んだ。 そばにいた盲導犬ロゼールに「前へ」と声をかけ、階段へ。ビルに衝突した航空機の燃料の臭いが鼻に突き刺さる。いつしか多くの人々が、ロゼールの後を歩いていた。４９分後。ヒングソンさんは１階のロビーにいた。外へ出た後、ビルが崩れ落ちてきたという。ロゼールは０７年に引退し、昨年死んだ。今回

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