asahi.com（朝日新聞社）：原爆語り継ぐ「この子たちの夏」復活公演 次の世代継承へ - 演劇 - 舞台

広島、長崎で被爆した母親と子供たちの手記や詩歌でつづられた朗読劇「この子たちの夏」が来月、復活する。毎夏、戦争の悲劇を語り継いでいたが、公演主体の演劇制作体地人会が２００７年に解散し、上演が途絶えていた。 「この子たちの夏」は、地人会を主宰していた木村光一の構成・演出で８５年に上演を始めた。６人の女優が母や子の書いた文章をそのまま読む飾り気のない舞台だが、戦争が生む悲しみと平和の尊さを深く静かに伝え、全都道府県で７６７回上演されてきた。 この作品を次世代に継承しようと、地人会の制作担当者が作った地人会新社が国際演劇協会とともに上演委員会を結成、復活公演を企画した。木村の構成・演出はもとのままで、戦争体験のあるベテラン中心だった出演者は全員、戦後世代に交代した。 出演は、いずれも「この子たちの夏」には初めて取り組む、かとうかず子、島田歌穂、高橋礼恵、西山水木、根岸季衣、原日出子。 公