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天皇に「原爆」を問うた記者逝く - 社説:中外日報
2010年10月2日付 中外日報(社説) その一瞬、思わず顔をこわばらせた人もいたのではないか。昭和五十... 2010年10月2日付 中外日報(社説) その一瞬、思わず顔をこわばらせた人もいたのではないか。昭和五十年十月三十一日、皇居「石橋の間」で行なわれた、昭和天皇、香淳皇后と日本記者クラブとの記者会見の席である。当時、中国放送(本社・広島市)の東京支社勤務だった秋信利彦放送記者は「関連質問」の段階で挙手し、昭和天皇に要旨次のように質問した。 「戦争終結に当たって、原子爆弾投下の事実を、陛下はどうお受け止めになりましたのでしょうか」 このような質問が出ることは、宮内庁に予告されていなかった。各紙の報道によると、天皇は要旨次のように答えられたという。 「(原爆投下は)遺憾には思うが、戦争中のことであり、広島市民には気の毒であるが、やむを得ないことと思う」 平成十三年、常務を最後に中国放送を退社していた秋信氏を訪ねた時、同氏は筆者に、その時のことを次のように語った。 「広島の記者として、もう少し別の
2010/10/19 リンク