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活字中毒R。 「キティ事件」と「秋葉原無差別殺傷事件」
『不機嫌な職場』(高橋克徳+河合太介+永田稔+渡部幹著・講談社現代新書) 【1964年、ニューヨークで... 『不機嫌な職場』(高橋克徳+河合太介+永田稔+渡部幹著・講談社現代新書) 【1964年、ニューヨークで起こったキティ事件という有名な事件がある。仕事帰りの若い女性キティ・ジェノビーズが自分のアパートの駐車場でナイフで切りつけられ、大声で助けを呼んだが、誰も警察に通報せず、殺されてしまったという事件である。 実際には、女性の「助けて」という叫び声に気付いた人は38人もいたのだという。しかし、誰一人、自分が通報しなければならないと思って行動を起こした人はいなかった。 当時のマスコミは、都会人の冷淡さと書きたてた。しかし、この事件がきっかけで、社会心理学における援助行動の研究が進み、人間であれば誰にでも起こりやすい心理であることが検証された。 「きっと、誰かが助けてくれるだろう」 そんな気持ちが、一人ひとりの胸をよぎってしまい、結局誰も助けに行かなかった。これを「援助行動の傍観者効果」と呼ぶ。つ
2008/06/22 リンク