ノーベル賞、南部陽一郎さん死去 福井市出身、素粒子物理学研究 社会 福井のニュース ｜福井新聞ONLINE：福井県の総合ニュースサイト

記事一覧 ノーベル賞、南部陽一郎さん死去 福井市出身、素粒子物理学研究 （2015年7月17日午後2時23分） 物理の魅力や研究に取り組む姿勢について優しく、丁寧に語る南部陽一郎さん＝２０１４年２月１日撮影 ２００８年にノーベル物理学賞を受賞した福井市出身の物理学者、南部陽一郎さん（９５）が７月５日に死去した。１７日、大阪大学が発表した。 南部さんは１９２１年生まれで福井市出身。東京大学卒業後、大阪市立大学の教授を経てアメリカのシカゴ大学の教授に。その後、日本の文化勲章やイスラエルのウォルフ賞、２００８年のノーベル物理学賞など数多くの賞を受賞した。１９７９年に初の福井市名誉市民に選ばれている。 南部さんは物質を構成する最小単位を扱う「素粒子物理学」の理論分野で世界をリードしてきた。受賞理由は、物質が質量を獲得するメカニズムを説明した「自発的対称性の破れ」の概念の構築。この概念は現代素粒