河北新報ニュース ２０１4年、冬／石巻水産復興会議（上）ステップアップ／結びつけて成果生む

ばらばらだった個人が情報や物、感情などを共有（シェア）することで、大きな力が生まれる。学生のころから他人と家を共有する「シェアハウス」に暮らし、悩みにぶつかった時には友人の励ましで乗り越えられた経験などから、シェアの力を信じている。 佐藤亮さん（２５）は昨年２月から、石巻市の石巻水産復興会議「将来構想ワーキンググループ（ＷＧ）」の実務を任されてきた。 大学を出てから東京で仕事をしていたが、東日本大震災後、古里に戻り、市の人材育成支援事業を活用してＷＧのスタッフになった。「水産加工業のシェア」と思える取り組みに興味を覚えた。 ＷＧが目指す共同販売事業で受注窓口をつくる仕事は、１年がかりで形になりつつある。市内に１００社以上ある水産加工会社のうち約５０社の業務内容などの情報を集め、データベース化するシステムの試作品が出来上がった。 量販店などから商品の問い合わせが入った場合、求められる

[SasakiTakahiro]

水産加工業のシェア。