» 「世良修蔵」 その五 （総括）

世良修蔵・長州藩士 漁師の子として生まれ、幕末・勤皇の志士として活躍した。会津戦争の直前、福島の旅籠「金澤屋」にて襲われる（仙台藩士ほか）。阿武隈川の川原にて斬首。歴史的な伝承として、世良は極端な悪者扱いである。 歴史小説など、長州藩の一番の憎まれ役に置かれている。筆者は同じ長州の人間として、なぜ悪者にされたのか？事実は果たしてそうであったのか？さらに今日の現在社会とのかかわりや連動性などを考察して行った。世良は江戸時代に於ける「士・農・工・商」の身分制度の中で、高杉・山県・木戸などの武士出身者ではなく「百姓・平民」の出身者であった。 《江戸時代「百姓・平民」の表現は正当であったため、このまま使用します。現在で言う、百姓＝農業従事者ではありません。》 さらに吉田松陰が起こした「松下村塾」の塾生でもない。尊王攘夷思想的には「月性」というお坊さんの僧月性＝「清狂草堂」に師事していて、「草莽崛

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謎のローマ字遣い／「世良を大悪者に仕立て上げる事により、奥州の諸藩の憎しみをそれに集中させ、自らを（世良への反感を内蔵していた薩摩・長州の部下たち）正当化をしようとしたのではないか？と言う仮説」