文化財を守ろう 市民ら消防訓練 朝霞

二十六日の文化財防火デーを前に、朝霞市根岸台二丁目の旧高橋家住宅（国指定重要文化財）で二十四日、市民が参加して消防訓練が行われた。 県南西部消防本部や朝霞市消防団、同家の清掃などを行うボランティアや一般市民ら約五十人が参加。来館者のたばこのポイ捨てが原因で木小屋から出火したとの想定で、消防車や救急車が出動。旧高橋家住宅の周囲で本番さながらの一斉放水が行われた。市民らは署員の指導で消火器の取り扱いも学んだ。 訓練に参加したボランティアで朝霞市の無職、八島和夫さん(６７)は「立派な文化財を守るための訓練がきちんとできて、皆さんが頼もしく思えた。私も何かの時に消火できるという自信になった」と話していた。 文化財防火デーは一九四九年一月、現存する世界最古の木造建築物の法隆寺（奈良県）の金堂にある壁画が焼損したことに伴い制定された。毎年、教育委員会や各消防署が協力し、全国各地で防火訓練が行われている

[hemm]

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