東京新聞:放射線量すべて県の基準値以下 埼玉で震災がれき搬入 :社会(TOKYO Web)

岩手県北部の野田村などで発生した震災がれきの受け入れが六日、埼玉県内で始まった。受け入れ先の三カ所のセメント工場にはこの日、がれきの木くず計約二十七トンを搬入。県が各工場で測定した木くず周辺の空間放射線量は、すべて県の基準値を大きく下回った。受け入れを不安視する住民もいる中、県や各工場の担当者は「不安解消のため、今後も情報開示を続ける」と強調している。 （宮本隆康、上田融、羽物一隆、前田朋子） 熊谷市の太平洋セメント熊谷工場には午前十時ごろ、木くず入りのコンテナを載せたトラックが到着した。県職員が約一時間かけ、コンテナ脇と木くず置き場などの空間放射線量を測定。いずれも基準値を下回ることを確認し、木くずを炉に投入した。この日の処理量は約十一トン。 日高市の太平洋セメント埼玉工場には約五トンを搬入。自ら立ち会った谷ケ崎照雄市長はほっとした表情で、「実証実験から五カ月以上たち、ようやく受け入れ