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水俣病描いた作家、石牟礼道子さん死去…90歳 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
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水俣病描いた作家、石牟礼道子さん死去…90歳 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
水俣病を描いた小説「苦海浄土(くがいじょうど)」で知られ、近代文明の闇と向き合い続けた作家、石牟... 水俣病を描いた小説「苦海浄土(くがいじょうど)」で知られ、近代文明の闇と向き合い続けた作家、石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため死去した。 90歳だった。近親者のみで密葬を行う。 1927年、現在の熊本県天草市河浦町生まれ。まもなくして同県水俣市に移った。小学校の代用教員を経て主婦となったが、58年、同郷の詩人谷川雁(がん)が主宰する「サークル村」に参加したことをきっかけに、詩や小説、エッセーなどの執筆活動に力を入れるようになった。 69年に出版された「苦海浄土」は、水俣病の悲惨を広く社会に知らせ、反公害運動の一つの契機となった。翌年、第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたが、患者の苦しみを書いた本で賞は受けられないなどとして辞退した。その後も3部作として書き継がれ、2004年に完結した。