恐竜化石狙い盗掘…兵庫・篠山層群の保護区域 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

草食恐竜の角竜(つのりゅう)類や日本最古クラスの哺乳(ほにゅう)類などの化石が出土した兵庫県篠山市の地層・篠山層群下部層（１億４０００万〜１億２０００万年前）で、盗掘された跡が見つかった。 市が「脊椎(せきつい)動物化石保護条例」で「重点保護区域」に指定している県の管理地で、近くから肉食恐竜の歯の化石が発見されており、市は恐竜の化石を狙ったものとみている。市は近くの県道沿いに化石や土石採取を禁じる看板を設置していたが、条例では原状回復を求めるだけで、関係者は対策に苦慮している。 篠山市によると、盗掘現場は角竜類などの化石が見つかった土手の西約３・５キロの河川敷。県道からがけ下約１５メートルにある。 今年９月頃、篠山層群の発掘を主導する同県立人と自然の博物館（三田市）の三枝春生・主任研究員らが現場を見に行った際、幅３メートル、長さ５メートルにわたって工具か機械で削り取られた跡を見つけた。市は