JEWEL SONGS（DOMESTIC）～岩崎宏美 『私たち』

岩崎宏美というと、現在のパブリックイメージは「歌唱力のある実力派」「歌謡曲歌手」というところだろうか。特に70年代を知らない、ちょっと若い（？）世代の人たちの一部からは、下手すると「確かに歌は上手いかも知れないけど、あまりにもかちっとしすぎていて面白みのない歌手」「ちょっと古いタイプのシンガー」と思われているかも知れない。いや、70年代ですでに「シンガーとしては優等生で面白みがない」という批判は沸き起こっていたように思う。もしも本当に優等生で歌に面白みがないというのなら、クラシック界ならいざ知らずポピュラー音楽で成功するわけがないのだが。。。 75年にデビューした彼女の初期の作品たちは、とても面白みがないなんていう代物じゃなくて、エキサイティングで作品としての志も高く、とてもクリエイティブなものだった。デビュー曲の「二重唱（デュエット）」から始まって、「ロマンス」「センチメンタル」「ファ

[gotanda6]

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