サケ遡上と復興工事の関係調査｜NHK 岩手県のニュース

５年前から東日本大震災の被災地、岩手県沿岸の大槌湾に流れ込む川を遡上したサケに「別の川を経由したうえで産まれた川に戻る」動向が確認されました。 東京大学の研究グループは、復興工事との関係を継続して調べることにしています。 東京大学大気海洋研究所の野畑重教特任助教らの研究チームは、サケが生まれた川に戻ってくる習性を確認するため、震災後の平成２５年以降、岩手県沿岸で水揚げされたサケに発信機をつけて再び海に返し、大槌湾に設置した受信機で追跡する研究を行ってきました。 その結果、追跡した２５９匹のうち湾の北側に流れ込む大槌川と小鎚川にそ上したサケを分析すると、６割以上が、一時、南側に流れ込む鵜住居川付近を経由していたことがわかりました。 研究グループは、さらに調査を続け復興工事による湾内の水の流れの変化とサケの動向などを分析することにしています。 野畑重教特任助教は「水門などが完成し、河川環境は安