NHK NEWS WEB 仮想通貨 もろさと課題は

インターネット上に登場して５年ほどで世界中に広がった仮想通貨「ビットコイン」。 その大手取引仲介会社だった東京の「マウントゴックス」が、２月末、裁判所に民事再生法の適用を申請し、経営が破綻しました。 外部からの不正なアクセスで、利用者から預かっていた多額のビットコインを「盗まれた」というのがその理由です。 利用者にどれだけ返済されるのか、見通しは立っていません。 今回の経営破綻は、国の信用の裏付けがない仮想通貨のもろさだけでなく、さまざまな課題を浮かび上がらせました。 経済部の鈴木啓太記者が解説します。 前例のない経営破綻 インターネット上でビットコインの売買を仲介する「マウントゴックス」が取引を全面停止してから３日後の２月２８日。 東京地方裁判所の記者クラブで記者会見を開くという連絡が入り、私は急ぎ現場に駆けつけました。 発表の内容は、民事再生法の適用の申請。 本業である取