イラク イスラム過激派が支配地域拡大か NHKニュース

イラクで勢力を広げているイスラム過激派組織はキリスト教徒が暮らす町を相次いで制圧するなど、少数派の宗教の住民や民族に対して攻勢を強めていて、支配地域の一層の拡大を進めているとみられます。 イラクではイスラム教スンニ派の過激派組織が第２の都市モスルなど北部と西部の広い範囲を支配し、「イスラム国家」の樹立を一方的に宣言して政府軍と戦闘を続けています。 地元のメディアによりますと、過激派組織は７日、少数派のキリスト教徒が多く暮らすモスル近郊の３つの町を相次いで攻撃し、これらの町を守っていたクルド人の部隊を撤退させて制圧したということです。 過激派組織はキリスト教徒に対し、イスラム教への改宗を強制したり家財を没収したりしているということで、弾圧を恐れた数千人のキリスト教徒がクルド人自治区などに避難しています。 また、シリアとの国境に近い北部の都市シンジャルでも、今週に入って、ゾロアスター教などの流