News Up 小さな命 なかったことにしないで | NHKニュース

一方、当時４２歳だった永森さんにはちょっとした不安がありました。「高齢出産だけど、大丈夫かな」 そうした、ある日。妊娠４か月目の検診で、マメチビプーの心臓が止まっていたのです。突然の出来事でした。 “心配ばかりしてたから、マメチビプーがいなくなっちゃった” “もう大丈夫だから。お願い、戻ってきて” でも、願いは届きませんでした。 周りは普通にお母さんになっていくのに、なんで、なんで、私だけ、なんで？「高齢出産」だとネガティブに捉えていた自分を、責め続けました。治療の時間は無駄だったと、これまでの努力も否定しました。 周囲からは励ましであろう言葉をかけられました。「よくあることだよ」 悪気はないとわかっていたものの、違和感を感じて、心を閉ざしてしまったといいます。 だって、マメチビプーは、永森さんにとって最初で最後の命、唯一無二の存在でした。 悲しみの底に沈みながらも、孫の誕生を楽しみにして