ＰＴＳＤや人格障害の人の場合、極度の不安の際、「消えたい」と思うことが多い。「消えたい」と思って大量服薬したり暴れたりすることが多いが、実はこの「消えたい」との思いは「死にたい」とはかなり遠い、むしろ生きることへの強い思いから出てきている。 「消えたい」は、少しずつ補足していくと、「こんな辛い思いをするのなら消えたい」ということ。その「辛い思い」の中身は、ほとんどの場合、昔体験したいやな思いが突然よみがえって来て、今まさに体験しているように感じる。人間関係のうまく行かないときの「気まずさ」に似ていて、「その場にいられない」、「その場から消えたい」というのがもともとの感じである。 ＰＴＳＤや人格障害の人の場合、人間関係に過度に依存したり、もともと自己評価が低いため、人間関係で少しでもマイナスに評価されると極度の不安となり、現実的に釈明したり反論したり相談したり交渉するべきところで、不安の