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音楽上のアクセントと語学上のアクセントの問題について
もう30年以上も前のことであるが、チューリップの「心の旅」という曲が大ヒットした。この曲の特徴は... もう30年以上も前のことであるが、チューリップの「心の旅」という曲が大ヒットした。この曲の特徴は音楽的アクセントがきわめて強いことで(チューリップの曲はだいたいがそういった曲ばかりであった)、カラオケなどでもそれらしく歌うためにはかなりアクセントを強調する必要があった。 さらにこの曲の特徴として日本語のアクセントと音楽上のアクセントがまったくバラバラであることがあげられる。ちなみにここで歌詞を列記してみよう。 ♪あ~だから今夜だけは~ キミを抱いていたい~ あ~あしたのいまごろは~ ぼくは汽車のなか~ (青太字が音楽的アクセントの部分) こんな感じでとにかく(おそらく故意に)語学上のアクセントを無視している。それにより日本語の日常性をもあえて無視し、独特の日本語を作ってしまったといえる。私たちが普段なにげなく使っている日本語がまるで外国語のような響きに変わったのである。この曲がヒットしたの
2012/01/06 リンク