山田耕路: 528）学生による授業評価の意義

528）学生による授業評価の意義 学生による授業評価の活用を主張する場合、その意義に対する疑問がしばしば提出されます。学生は、楽に単位を取ることのできる先生を高く評価するので、学生による授業評価を信頼することはできないというものです。 確かにその傾向はあるので、学生による授業評価のみで講義の価値を判断するべきではありません。カリキュラム上の必要性、同僚の教員による評価などを組み合わせて、総合的に評価することが必要です。 しかしながら、適切な設問が選ばれ、学生の自由意見を記載するスペースを確保していれば、非常に有益な情報を得ることができます。私は、独自の授業評価アンケートを10年間行ってきましたが、学生による授業評価は非常に役に立つものでした。 授業評価だけでなく、評価という作業は構成員にとっては好ましいものではありません。とくに、その結果が業務内容の批判に使われる時には嫌がられるものです。

[hrmoon]

『評価の高い授業の2割を、ホームページ上で教員名を示して公開する、トップ10の教員を表彰などで公式に評価する、5年間トップ10に選ばれた教員には優秀講義賞を与えるなど、経歴として残る評価を行うべきです。』