『ブレンパワード』 ゆるゆる再見 第2話 運命の再会、第3話 勇の戦い 囚人022の避難所

この作品、本当に好きだなぁと思います。すごく荒いんですけどね。第3話の最後に勇が「俺たち何やってんだろうな」とユウ・ブレンに話していて、たしかに筋道だった行動計画みたいなものは何もないんだけど、ほぼそのままの勢いで最後まで行っちゃうとは、まさか思いませんでした。（これ、重要なネタバレだな。ｗ） そういう物語のカギとなるヒロインのヒメちゃんは、実にそれにふさわしいキャラクターで、理屈抜きで直感で「分かっちゃう」ところがすごい。で、彼女に対する主人公のユウは男の子だからいちおう頭で考えようとしてるんだけど、でも、あのキス魔ぶりは実は、理屈を超えた行動力のあらわれなんだな。 kaito2198さんが「富野監督の方法論には『飛躍』という概念があります」という話をしていましたが、この『ブレンパワード』も第1話の終わりにあまりスマートでないやり方で1年という時間の飛躍をしただけでなく、この後ユウがヴァ

[motowaka]

序盤では、物語そのものも深く海の底をさまよっている/その深い海底を発して、最終回の宇宙への飛翔に至るまで/一直線ではなく/一筋道でさえなく/迷いを重ねながら/「重さ」を抱え続けたまま/飛翔へと繋がっていく。