令和4年中、東京都内で落とし物として届けられ、持ち主に戻った現金は計29億5千万円に上ったことが、警視庁遺失物センターのまとめで分かった。拾得物全体の件数は約343万件で、前年と比べ21・9%増加。新型コロナウイルスの感染状況が改善し、人流が増加したことが影響したとみられる。 遺失物センターによると、コロナ禍前の平成27年~令和元年の拾得物の件数は、約400万件前後で推移していたが、2年は約280万件、3年は約281万件と大幅に減少。4年は343万件となり、コロナ禍前の水準には届かないものの、増加傾向となった。 拾われた現金は、計約39億9700万円で、そのうち持ち主に返還されたのは約29億5千万円だった。現金以外の拾得物では、運転免許証や保険証といった「証明書類」(約73万点)、定期券などの「有価証券類」(約39万点)が目立った。 遺失届の受理件数は、約91万件(前年比17・9%増)で、