米資産運用会社マラソン・アセット・マネジメントは、借り換えの到来や商業不動産のディストレスなどで将来予想される市場の混乱に備えてプライベートクレジットチームを拡大している。 ニューヨークに本社を置く同社(運用資産230億ドル=約3兆4391億円)は、まもなく直接融資事業で5人増員する。同事業は主にプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドの投資先企業を対象に、2500万-1億5000万ドルの融資を提供している。コーポレートクレジット事業では既存の33人に加えて、ここ数カ月ですでに3人を採用し、ほかにも資産運用とスポンサーカバレッジに特化した人材を募集している。 マラソンのスポンサーカバレッジと直接融資事業を率いるカーティス・ルーカー氏は、「PEの手元資金規模や近く訪れる借り換えの壁を考慮すると、われわれは2兆ドル(約300兆円)の融資機会があるとみている」と電話取材で語った。「利回