TIPS「プログラムの実行に使用するCPUを限定させる」では、プログラムの実行に使用するCPUを限定させる方法について解説した。この方法を利用すれば、マルチプロセッサ・システム上で不具合を起こすようなプログラムを、シングルプロセッサ・システムと同様の状態にして実行することができる。マルチスレッド対応しているけれども、テストなどが不十分で、マルチプロセッサの実機上で問題が発生するような場合に効果的な対策である。 だがこの方法では、ユーザー・アプリケーションをシングルプロセッサ環境で動作させることはできるが、OSに組み込んで使うようなソフトウェア(ミドルウェアなど)や、デバイス・ドライバなどに問題がある場合は対処できない。 このようなソフトウェアの場合は、システムの起動時からシングルCPUしか使用しないようにすればよい。システム全体のパフォーマンスは低下するかもしれないが、不具合を起こすよりは