ギリシャ債務危機が世界経済全体にとってどのようなスケールの問題なのかを整理しておきます。 最初のグラフは主要国のGDPの規模の比較です。 なおここで使用したデータは全てニューヨーク・タイムズから引用しました。そのニューヨーク・タイムズは2011年10月20日に出されたBIS(国際決済銀行)の報告書を基にしています。データは2011年6月現在のものです。なおBISのデータはノンバンクによる貸借は含まれていません。 次のグラフは各国の負債がGDPの何%かを示したものです。 次のグラフは各国の政府負債額を示したものです。 EUの主要メンバー7カ国(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)の政府負債額を全て足し上げ、それをGDPで割った比率は91.6%となります。 これは日本や米国より低いことに注目して下さい。 またEU7カ国の負債総額も米国や日本より少ないです。