世界人口の約1%を占めるといわれるサイコパス(精神病質者)。共感能力の欠如、罪悪感の欠如、衝動的、人を巧みに操る、表面的にはチャーミングなどがその特徴として挙げられる。ここではサイコパスに関する10の事実を見ていくことにしよう。
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サイコパスとは? 最近、サイコパスという言葉を時々耳にするようになってきました。これは精神病質な人物を指す英語の言葉ですが、精神病質とは反社会的人格の一種を意味している言葉で、異常心理学や生物学的精神医学の分野で使われることが多いようです。 サイコパスと呼ばれる人たちの特徴は、性格が常識的な範疇から逸脱しており、そのために自分自身や周囲、社会が悩まされます。自己中心的で、尊大な態度が目立ち、嘘をついたり、冷淡な態度をとったりします。罪悪感が乏しく、良心が欠如しており、無責任な人が多いようです。 アメリカ人にはこのタイプが多く、25人に1人くらいの割合でいると言われており、日本では200~300人に一人くらいの割合でいると言われています。 原因 サイコパスは先天的なものが原因となっているようです。身体的原因として多いのは、前頭葉に問題がある可能性が高く、また、ホルモン異常も考えられます。さら
偉人のうつ病 について の話をさせていただきます。先のブログで紹介しました「優しくありなさい、あなたの出会う人々は皆困難な闘いに挑んでいるのだから」が、本当にプラトンの言葉かを調べるために,名言集を見ていた時,プラトンの弟子であるアリストテレスは,次のように言っていることを知りました。紀元前にすでに認識していたことに驚きます。 アリストテレスは,「問題集」第30巻1(955a39)戸塚七郎訳でこういっているそうです。(岩波文庫の名言集より) 「憂鬱症の人々はすべて,たしかに人並みでない所をもっている」これは,一つの論究の終わりの言葉らしいのですが,この章の最初には「哲学であれ,政治であれ,詩であれ,或いはまた技術であれ,とにかくこれらの領域において並外れたところを示した人間はすべて,明らかに憂鬱症であり,しかもそのうちの或る者に至っては,黒い胆汁が原因の病気(メランコリア→憂鬱症)にとりつ
統合失調症の認知機能は、統合失調症の社会的な予後を考える上で重要です。この認知機能と連動するような身体的指標がないか。それを追求した私どもの論文をご紹介いたします。A/G比は、血液中のアルブミンとグロブリンの比です。何でこんなものが、知能検査と関係あるのか? 想像を超えてませんか? 関係のありそうもないと誰もが思っていることに実は関係がある。そういうことがとても好きです。少しずつご説明します。 要約 統合失調症の認知機能と身体的状況との関連を調べる目的で,精神科急性期病棟に入院中の統合失調症患者(N=105)に知能検査WAIS-Ⅲを行い,定期血液検査結果との関係を調べました。その結果,男性群(N=55)ではA/G比と全検査IQとの間にr=0.424,p<0.01(Pearson)の有意な正の相関関係が認められ,A/G比と言語性IQ,動作性IQ,言語理解,知覚統合との間にも同様の相関関係がみ
ロンブローゾの天才論 ロンブローゾが定義する天才とは【高い才能を持つものが、著しい不安定さと過敏性、精神病、神経症、精神病質への抵抗薄弱を抱えた時にはじめて発現する】という、現代のギフテット論にかなり近いものがあります。 犯罪人類学研究をしていたロンブローゾは、天才と狂気の連続性に注目しました。精神病者、犯罪者、天才の3種類の逸脱者を比較研究したのです。 精神病者と犯罪者の連続性を研究したのが、犯罪人類学の研究で、精神病者と天才の連続性に注目したのがロンブローゾの天才論でした。 注目した特徴 ロンブローゾは、精神疾患が飲酒、精神病、気候の変動などで進行していくことに気づきました。そのような人は以下のような特徴を持つ事が多いと記しています。 情感の欠乏 道徳的観念の亡失 本能性もしくは懐疑の傾向 記憶、美的趣味の能力の過大な発達 ある性質の欠乏に起因する精神上の不均衡 過度の沈黙もしくは多言
心理学では、天才とは何かに関する研究が古くから行われています。 心理学の初期の研究には「個人差研究」というものがありました。 これは、心や精神が人によって異なるという観点から「何がAさんとBさんを別の人間として成立させているのか?」「個人の特徴とは、どのような心理・精神の要素によって決まるのか?」などについて、研究が進められてきました。 その過程で「天才的な人物の特徴とは?」「天才と凡人を分ける要素は何か?」などに関する研究も行われました。 心理学における知能に関する研究や、心理アセスメントにおける知能検査も「天才に関する研究」と関連が深いものです。 心理学において、天才とは、一般の人々やいわゆる「秀才」と比べて、極めて卓越した文化水準で稀にみる創造的業績を成し遂げ、人類にとって歴史的・社会的に甚大な積極的影響をもたらした人物、あるいはその人の精神的な能力やパーソナリティ(性格・人格)など
皆さんにはノンフィクション作家で小説家の開高健(故人)のフアンの方が多いと思う。が、私は、彼の小説やルポルタージュを“うつ病文学”と呼ぶ。 実は、開高健は、生涯に亘り双極性(感情)障害(Ⅱ型)の精神疾患を患っていた。自殺のリスクは高い。その多くは遺伝性だ。そのため、死ぬまで、何度かのうつ病症と5度の軽躁症があった。彼の小説のモチーフは、躁うつ病に特有な対(両)極の人間感情をベースにしたアンビバレンス(ambivalence)が淵源となっている。うつ症文学者の開高には治療的側面でもあったが、‘躁’(感情の高揚)と‘うつ’(感情の減退)の二律背反性の両極のどん底のどん底から流麗な文体(形容詞・副詞句)ないし言葉を掴んで浮揚してきた。 では、“うつ病文学者”である開高健の実像を暴いてみよう。 彼は、1930年大阪天王寺区生れ。大阪市大法科卒。1989年、食道癌で死去。59才であった。 12才の時
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