ホーキングの成績は平凡以下だった 日本人の多くは、金持ちの家に生まれて、東大に入ることが成功だと考えています(全国の大学の中でも、東大生の親の平均年収は最も高い) ただし、その東大の中でも、ヒエラルキーは存在します。極端に言えば、「法学部を出て財務事務次官になる」のが東大の中での勝ち組で、それ以外は負け組だと考えられています。金メダル以外は負け犬、みたいな考えです。 こうした価値観に、人生を捧げる人々は、決して珍しくありません。また、それは今の日本に限らず、歴史上至る所に存在してきました。中国の科挙などは典型ですし、発展途上国における学歴ブランドの価値は、日本などの比ではありません。 注目すべきなのは、それでもなお、落ちこぼれが歴史の至る所で大活躍し、時代を変革してきた事実にあります。ここでは、そうした痛快なドロップアウトたちを紹介していきたいと思います。 生化学者のフレデリック・サンガー