舞台は3年おきに「サヨコ」が行われる地方の進学校。 「6番目のサヨコ」となる年、転校してきたのはサヨコと同じ名を持つ美少女・津村沙世子であった。 紆余曲折の末にこの年のサヨコになってしまった少年・関根秋。彼は時に彼女と腹の探り合いをしたり、時に共に青春を謳歌したりと奇妙な関係を築くことになる。 物語は『春』『夏』『秋』『冬』及びエピローグの『再び、春』の5章構成。『夏』が異様に短い。 割と奇異な経緯で出版されている。 まず第三回ファンタジーノベル大賞候補になるも落選。 その後ファンタジー・ノベルシリーズの一冊として出版される(*1)。しかしこのシリーズ自体が速攻で打ち切り食らったためあえなく絶版に。なんと発刊から2年でシリーズ終了し、結局13冊しか出なかった。 その後恩田陸人気が高まったことで1998年にふたたび単行本化。さらに2000年に文庫化された。 ちなみにハードカバー版は綾辻行人の