日本英文学会のシンポジウムのために東京まででかける。お題は「アメリカ文化と反復強迫-アメリカ文学の中に書き込まれた(原)風景」。 相方は都甲幸治早稲田大学准教授、大和田俊之慶応義塾大学専任講師という若手お二人と、柴田元幸さん。 以前、DHCのイベントで柴田さんと対談したあとの打ち上げの席で、都甲くんと大和田くんに、「こんどは英文学会に来て下さいよ」言われて、一杯機嫌で「いいよん」と気楽に返事をしたせいで、このようなことになったのである。 大会前に送られてきたレジュメを読むと、どうもみなさんいろいろとむずかしい文学の話をされるようである。 困ったことに、私はアメリカ文学のことなんかろくに知らないし、アメリカ文学の中に分析的な意味でどのような原光景が書き込まれているのか、まるで想像がつかない。 でも、アメリカという国がそのユニークな起源とユニークな歴史の中でどのようなユニークな文化的病像を呈す