【ワシントン=鵜飼啓、ソウル=貝瀬秋彦】米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮研究グループ「38ノース」は11日、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)にある5千キロワット級の黒鉛減速型原子炉に隣接する建物から、白い煙が出ていることを衛星写真で確認したと発表した。同グループは原子炉がすでに稼働しているか、稼働が近づいている兆候と分析している。 北朝鮮は4月に黒鉛減速炉を「再整備、再稼働する措置をとる」と表明。準備を進めている兆候も捕捉されているが、韓国政府関係者は12日、「白い煙だけでは再稼働しているかどうかは判断できない。慎重に分析している」と述べた。 「38ノース」によると、煙が出ている建物には蒸気タービンや発電機が格納されている。原子炉は核分裂による熱で蒸気を発生させて発電する仕組みで、同グループはこの過程で煙が発生した可能性が高いと見ている。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読み