ロシアの政治犯ウラジーミル・カラムルザは10日、モスクワで開かれた裁判の最終弁論で、こう語った。「1年前の2022年4月、私の車を追いかけてくる黒い制服と黒いマスクの男たちがバックミラーに映っているのを見た時点で、私は自分の判決を悟った。これが現在の私たちの国で沈黙を破ることの代償なのだと。つまり、この『裁判』の結果はあらかじめ分かっていた」 カラムルザは野党の政治家であるほか、歴史家、ジャーナリスト、映画監督でもあり、ロシアと英国の国籍を持つ。ロシアで最も尊敬される民主派野党指導者の一人であり、良心の代弁者だ。米国、カナダ、欧州連合(EU)、英国で、マグニツキー法(人権侵害制裁法)に基づきロシアの人権侵害や汚職に関与する者を対象に科された制裁の推進者となってきた。3児の父であるカラムルザは2度の暗殺未遂を乗り越えながら、ウクライナ侵攻に公然と異議を唱えたことで起訴され、17日に懲役25年
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