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ブックマーク / imidas.jp (6)

  • 社会保障を「施し」から「権利」へ変える~「全世代型社会保障」のあるべき姿(井手英策)/ イミダス

    まず、全世代型社会保障では、1)子ども・子育て支援、2)働きかたに中立的な社会保障、3)医療・介護の制度改革という3の大きな柱が立てられている。政策のリストは広範にわたる。だが、令和5年度(2023年度)の改正で、現実に具体的な制度改革に結びついたのは、出産育児一時金の増額やかかりつけ医の法制化支援など、ごく一部だ。 むしろ議論の焦点は、現役世代の受益を大胆に拡大することよりも、高齢者の負担を増大させ、現役世代の不満を和らげることにあった。事実、介護サービスの利用時負担の引きあげ、国民年金の保険料納付期間の延長、75歳以上の後期高齢者医療の保険料の引きあげ等、財源問題は陰に陽に議論の俎上に載せられた。 統一地方選挙前という事情もあって、実現したのは、後期高齢者医療の保険料引きあげだけだった。乏しい財源を高齢者に求め、出産を控えた世帯に現金を配る、現役世代の保険料負担を軽減するというこぢん

    社会保障を「施し」から「権利」へ変える~「全世代型社会保障」のあるべき姿(井手英策)/ イミダス
  • 「NATO並み」の防衛費は本当に私たちの安全を守るのか? 米国でも高まる軍事費増大への懐疑(三牧聖子)

    新安保3文書――「NATO並み」の防衛費を目指して 岸田政権は2022年12月16日、「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」(新安保3文書)を閣議決定した。国家安全保障戦略には、2027年度には、防衛費とそれを補完する経費を合わせて国内総生産(GDP)比2%へと増額する方針が明記された。今後5年間で、防衛費の総額は43兆円となり、17兆円ほどの増加となる。 「GDP比2%」という目標値は、NATO(北大西洋条約機構)諸国の防衛費との関連から出てきた数値だ。ロシアがクリミア半島を併合した2014年、NATOは防衛投資誓約(Defense Investment Pledge)を策定し、2024年までに防衛費を「GDP比2%」にする目標値を設定した。もっとも2022年時点でGDP比2%を達成していたのは、30か国中9か国のみであった。 こうした状況を変えたのが、ロシアによるウクラ

    「NATO並み」の防衛費は本当に私たちの安全を守るのか? 米国でも高まる軍事費増大への懐疑(三牧聖子)
    facebooook
    facebooook 2023/03/18
    “1人当たりGDPで日本は2022年に台湾、23年に韓国を下回る。2007年にはシンガポール、14年には香港に既に抜かれている”
  • 大内裕和「若者のミカタ~ブラックバイト世代の君たちへ」第24回「生活保護世帯出身者の大学進学 ~教育の機会均等を守るために」

    新型コロナの影響が長期化することで、再び「生活保護」が注目されるようになりました。そこで今回は、生活保護世帯出身者の大学進学について考えてみたいと思います。 生活保護世帯の子は義務教育を修了し、就労可能な年齢(稼働年齢=15~64歳)となって働く能力もあれば、原則として就労して世帯を支えることが求められます。これは「勤労原則」「扶養原則」と呼ぶことができます。生活保護費を用いて高校・大学に進学することは認められておらず、それでも進学したい場合には「世帯分離」をすることが求められました。 世帯分離の目的は、生活保護の受給が認められない高校・大学等への進学者がいることで世帯全体が保護を受けられなくなるのを救済するため、進学する子だけ世帯から外して(同居は可)他の世帯員を保護することにあります。これによって生活保護は継続利用できますが、世帯分離をした子の分の生活保護費は削られることになります。1

    大内裕和「若者のミカタ~ブラックバイト世代の君たちへ」第24回「生活保護世帯出身者の大学進学 ~教育の機会均等を守るために」
  • 嫁が「奴隷」だった時代 | 連載コラム | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

    「女子校生活を送っている私は、女性としての生きづらさを感じたことはありません。この問題に対して、何を考え、どう行動していけばいいかと考えてもなかなかわかりません。何かアドバイスはありますか?」 11月17日、聖心女子大学(東京都渋谷区)で開催された「世界子どもの日ユース・フェスティバル」にて、高校1年生の女の子からこのような質問を受けた。「生きづらい世の中、私たちも#MeTooしたい!」と題されたトークイベントでの一幕だ。 女だから、ということで発生する生きづらさを特に感じていない。それは一言で言えば「女だからこうしろ」「女のくせに」などの理不尽さに晒されていないということで、それ自体は非常にいいことである。21世紀になって、ちょっとはいろいろ前進しているのだ、と寿ぎたくなる出来事だ。もちろん、「女子校だから」という前提があることを見落としてはいけないが、女子校だからこそ「女の呪い」をかけ

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  • 雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」第90回「20年以上前の言動を『徹底総括しろ』と言われたら」

    2020年が明けて早々、衝撃的なニュースが飛び込んできた。 それは元衆議院議員・三宅雪子さんの訃報。1月2日、東京湾付近で遺体で発見されたという。入水自殺とみられ、6日になってからメディアで報じられた。 私は三宅さんと親しかったわけではない。集会か何かでお会いした際、挨拶を交わした程度だ。しかし、問題意識が近いと勝手に感じていたし、私の記事などをリツイートしてくれることもあった。その三宅さんが「自殺」と聞いて、目の前が暗くなった。 三宅さんの死をめぐる報道では、彼女がネットでのバッシングや誹謗中傷に悩んでいたらしい、ということも報じていた。詳しいことはわからない。が、親しい人にそんなことを打ち明けていたようで、相当気に病んでいたようである。もちろん、彼女の死の原因はわからない。が、もしネットでの嫌がらせが彼女を追い詰めていた一因だったとしたら。そこまで考え至って、他人事とは思えなくなった。

    雨宮処凛「生きづらい女子たちへ」第90回「20年以上前の言動を『徹底総括しろ』と言われたら」
  • 「国境なき医師団」看護師が出会った人々~Message sans Frontieres ことばは国境を越えて | 連載コラム | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

    【この連載は、2022年春頃に書籍化されます】 「国境なき医師団」(MSF)の看護師として、イラクやシリア、イエメンなどで医療支援を行ってきた「紛争地の看護師」、白川優子さん。戦禍や災害、貧困に押しつぶされる人たちと接し、胸をかきむしられるような思いをしたことは数知れず。それでも、弱い立場にあるはずの彼ら彼女らは、決してただ「かわいそう」なだけではありませんでした。それどころか、折に触れて見せてくれる「人間性の尊さ」に、何度も心を打たれてきたそうです。 理不尽を日常として生きる強靭さ、互いを支え合う労りの連鎖、幼い子たちのいとけなさ…患者さんや地域の人々と交流する中で、ふとした瞬間に白川さんが聴きとった「ことば」から、彼ら彼女らの等身大の姿を届けます。 白川優子 (しらかわ ゆうこ) 看護師 1973年、埼玉県出身。小学1年生で「国境なき医師団」にあこがれる。高校卒業後、坂戸鶴ヶ島医師会立

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