今、めちゃくちゃ売れているらしい「ワークシフト」という本を読んでいます。 著者のリンダ・グラットン氏は、ロンドンビジネススクールの教授で、フィナンシャルタイムズでは「これからの10年、最もインパクトを与えるビジネス理論家」と言われているらしいです。 この「ワークシフト」は、これから2025年に向けて、世界で何が起こるのか、どんなビジネスが成長するのか、どんな働き方が台頭してくるのかが、予測されています。 これ、面白いです。ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」を彷彿させる、画期的な本です。 このブログの最近のテーマである、「新しいライフスタイル、新しい仕事との向き合い方」について、一挙に答えてくれている感があります。 とにかく今は、産業革命を超える、途方もなく大きな変化が進行中だと言います。 産業革命は、70年くらいの時間をかけて、後戻りのできない変化をもたらしたわけですが、それは歴史を俯瞰
早いもので、カンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバル2012が終了して一週間。 忘れないうちに、まとめておこうと思います。 カンヌが「広告祭」という名称をやめて2年目となりましたが、とにかくもう、僕ら日本のエージェンシーが考えている次元の、相当な先をいっているように思えました。 広告(あえて広告と言いますが)というものが向かうビジョンや哲学、想定する領域やその手法までも圧倒的に違うように感じました。 新生カンヌが目指しているもの、そして評価しようとしているものを、僕なりに勝手に解釈すると次の3つがあるかなと思いました。 ①ストーリーとしてのコミュニケーション戦略 ②ソーシューションとしてのクリエイティビティ ③テクノロジーによるアイデアの実現 まずは、なんといっても①です。 たとえば、由緒あるフィルム部門でグランプリを穫ったのは、米国のChipotleというメキシカン料理チェー
先週、ループス・コミュニケーションズ代表の斉藤徹さんの新刊「ソーシャルシフト」出版記念パーティに招待いただいたのですが、そこで斉藤さんの面白い話を聞きました。 社会へのソーシャルメディアの浸透が、企業の活動にどんな影響を与えるかという話で、その比喩が冴えているんです。 これまでの企業は中央統制による組織運営を目指していて、それはまるで「オーケストラ」のようだとの説明でした。 一人の指揮者を、奏者がグルリと取り囲み、全員が指揮棒の指示に注目し、その指示に合わせて一糸乱れぬ演奏を展開する。 これは、完成するととても強いチームで、日本企業も、長年このやり方で成長を遂げてきたんですね。 しかし、ソーシャルメディアによって、個人は自らの考えを発信するようになってきました。 こうなると、指揮者の指示に従うだけでは満足できず、自らのアイデアを演奏に活かすことで、曲全体の展開に貢献したいと思うわけです。
最近、埋もれるぐらいに仕事が入ってきて、久しぶりにヒーヒー言っております。 (このご時世、ありがたいことなのですが) で、依頼される仕事の多くは、ま、簡単に言うと、今の広告のやり方を変えたいというもの。 じゃあ、今までの広告のやり方って、何か? それを変えるっていうのはどういうことか? その都度、知恵を絞って解を探しているわけですが、最近、別途お受けしている、大学での広告論講義を重ねるうちに、それがどういう意味なのか、大きな概念として自分の中で整理されてきました。 少し前ですが、その大学の講義で「商標の誕生」をテーマに話をしました。 商標というのは、森永のエンゼルマークとか、福助のマークとか、花王の月のマークとか、海外で言えば、ミシュランのタイヤキャラ(ミシュランマンという)とか、ビクターの蓄音機を聞く犬(ニッパーくんという)とか。 実は面白いことに、上記を含めた商標の多くは、1900年か
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