2014年のマンガ界はどんな年だったのか。 マンガに詳しい編集者・斎藤宣彦さん、京都国際マンガミュージアム研究員・倉持佳代子さんの識者2人に、それぞれのベスト3作を挙げてもらい、1年を振り返ってもらった。 読み応えある単巻・連載…斎藤宣彦さん(編集者) 〈1〉大今良時『聲の形』(講談社) 〈2〉奥浩哉 『いぬやしき』(講談社) 〈3〉高野文子『ドミトリーともきんす』(中央公論新社) 少年・青年マンガの作品群を見渡すと、充実の一年だったと心の底から思える。アニメやグッズも人気の高い『妖怪ウォッチ』と『進撃の巨人』というメガヒット作のブームがさらに加速。『あぶさん』『ああっ女神さまっ』『黒子のバスケ』など時代を築いてきた大長篇(ちょうへん)が完結し、それら著名作の固めていた地盤に「読み応えのある単巻・連載作品」という花々が咲き誇っているという印象だ。 『進撃の巨人』のように「人ならざるもの」と
![[回顧2014]識者が語る…マンガ : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/255eca646f94c14d783b026ee9620712b03f04e3/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fphoto%2F20141225%2F20141225-OYT8I50103-N.jpg)