四十五歳から五十代はじめ……本当に忙しかったですね。 取材、ときにはバカンスで海外に何度も行ってますし、フランス料理習ったり英語習ったり、断食道場に行ったり、そうそう、「スマスマ」みたいなバラエティ番組にも時々出ました。 もちろん本業でも、はじめて時代小説に挑戦したり、直木賞をはじめ文学賞の選考委員もいくつも引き受けているし、週刊誌の対談のホステスも続けているし、頑張ってます。 その上、ボランティアのお役目もやたらと増えて……人を集めたり、企画の会合であちこち出かけたり、時間も労力も取られる大変な仕事が今に至るも増えるばかりです。だけど、引き受けたからにはきちんとやる、というのが私のような田舎の人間の特性なので、どんなに忙しくても、スケジュールにまず入れるようにして、会合やパーティーはサボらず全部出席します。 ちょうどこの時期は子育ての最も手のかかる期間とも重なってましたから、本当に自分で
フェア NEW 店長本気の一押し! STOP !! ヘイトスピーチ、ヘイト本 違和感。 「嫌中憎韓」や「日本は世界でいちばん人気がある」という文字が躍る風景。 隣国の人々を貶め、憎悪をさえ煽る、あるいは様々な問題を孕む自国を臆面もなく褒めたてる本たち。 それらをせっせと書棚の目立つ場所に展示していく書店員たちの違和感。それらを製作し、次々に書店へ送り込む出版社の人たちの違和感。それぞれが抱く違和感は、日常の仕事の中に埋没する。 だが、蓄積した違和感は、ようやく一つの形となった。 二〇一四年七月一二日、シンポジウム「『嫌中憎韓』の本とヘイトスピーチ―出版物の『製造者責任』を考える」が開催され、それに先立って行われた書店員へのアンケートの回答と共に一冊の本に纏められて、ぼくたちの前に現れたのだ。 アンケートの回答数は一〇通だけだったかもしれない。「表現の自由を否定するのか」「本の展開はあくまで
2014年の日本の出版物売上が、推定で前年比4.8%減の1兆6,000億円と発表された。1997年以来最大の落ち込みで、書籍7,500億、雑誌8,500億。客観的に見て、独立した産業として維持できない水準までのカウントダウンが始まったと考えられる。クラッシュ(絶滅)かハードランディング(適応)か、これからの10年は日本の出版において歴史的なものとなる。 再版はシステムとして機能せず、出版を衰弱させている 今週号では韓国のE-Book市場が急拡大したことをお伝えした。韓国の出版市場は昨年で約32億ドル(現在の為替レートで3,800億円ほど)。日本は7,500億円まで落ちてしまったので、カウント方法にもよるが、人口比では韓国を下回る可能性が高い。しかし、韓国の市場も不振が続いており、E-Bookが危機を打開するかどうかは未知数だ。市場が機能しない価格問題が未解決だからだ。約10年ぶりに再販制度
Kindleストアのセルフパブリッシング(KDP)で年間1000万円を稼ぎ、大きな話題になった漫画家・鈴木みそさんへのインタビュー、後編です(約1万字)。前編はこちら。 電子で出したら大当たり!なんて「ない」 ―― 『電子書籍で1000万円儲かる方法』の中で、うめ先生が「端から見ると、結局知名度がある人しか売れていないように見えるだろう」と書いてましたが、これって正直、多くの人が感じていることだと思うんですよ。 鈴木みそ(以下、みそ) そうでしょうね。 ―― まだ無名の作家からすると、うらやましく感じられるのも当たり前の話。でもその知名度は、みそ先生がこれまで苦労して積み上げてきたものです。そこへ辿り着くには、やはり地道にやるしかないんでしょうか? みそ 何かが普及するまでには、いくつか段階があると思うんですよ。この先、電子書籍が紙と同レベルで普及したら、たぶん紙の書店とよく似たものが売れ
12月12日の「町には本屋さんが必要です会議シンポジウム」、 そして、『本屋会議』の刊行をもって、1年にわたる「町本会」の活動が終了しました。 多くの人々の支えと協力があって、なんとか、活動をすることができました。 出演してくださった方々、会場に来てくださった方々、お会いしたときや、 メールやツイッターなどであたたかい言葉をくださった方々。 この場を借りて、みなさまに、あらためてお礼を申し上げたく思います。 本当に、ありがとうございました。 自分が好きな「町の本屋さん」がいつまでもあってほしい。 そのヒントを1年かけて、町の住人のひとりとして、模索してきたつもりですが、 積み残した問題は、まだ山のようにあります。 「違う」 「そんな甘いもんじゃない」 とずっといわれているような気がしながら、会議を続けてきました。 本音をいうと、胃が痛い日々でした。 ぼくが多くの時間と交通費をかけて「町本会
12月15日付け官報に3大取次の一つモバイルブック・ジェーピーの決算が上がっていました。 純損失:63,014千円 とのことです。 以前、出版デジタル機構の決算を 1,000億円市場規模の電子書籍市場は儲かっているのか? - 電子書籍ガイドさんの電子書籍の外側 で書きました。 出版デジタル機構もほとんど儲ってない状況です。 電子書籍の取次がここまでうまく行っていないということは、ビジネスモデルとして構造を変革させないといけないのではないでしょうか? 一般的に電子書籍は紙の商流を引き継いでおり、出版社○%取次○%書店○%という形で対応しています。 業界関係者に聞いたレベニューシェアの比率は 出版社:60% 電子書籍取次:10% 書店:30% だいたいこんなかんじになるそうです。 3大出版社以外のコミックはもう少し出版社料率が低い場合がありますが、取次の料率がその分増えるとは聞いていません。
今まで、本連載において様々なマンガの描き方本を紹介してきたが、考えてみると、これほどまでにひとつの職種についてのハウツー本が出版されている例が他にあるだろうか? 昔大人気だったプロ野球選手や今人気のプロサッカー選手を目指す人のためのハウツー本も、今や大型書店には必ずと言っていい程設置されているマンガ技術書コーナーの半分も無いだろうし、ましてや「あなたも豆腐屋になれる!」「左官屋入門」「花屋専科」「めざせ!ケーキ屋」「24日でなれる新聞記者」といった本が100冊も200冊も出てはいないだろう。何故マンガ家の入門書は、少なくとも100年近くの長きに渡って、これ程の数が出版され続けているのだろうか? その答えは……風だけが知っているのです。「完」 ……すいません、本当は分かりません。マンガというメディア自体の人気が高く、マンガ家予備軍の数が多く、ハウツー本の収益が見込まれるから、という事でしょう
この件は重要な案件ということで、先の書店関連ニュースのまとめからは独立させました。 「丸善書店、来年2月にジュンク堂書店を吸収合併」(12/24 新文化) 記事を引きます。《12月24日開催の丸善CHIホールディングスの取締役会で完全子会社である丸善書店とジュンク堂書店の合併を決議した。主力である書店事業の管理・本部業務を統合し、業務効率化の向上のほか、出店戦略やブランド戦略などの経営施策実行の迅速化を図る。同日付で合併契約を締結し、来年2月1日に実行する。今回の合併は丸善書店を存続会社とする吸収合併方式とし、ジュンク堂書店は解散する。新商号は「株式会社丸善ジュンク堂書店」》。 将来は完全に1つの書店・組織になるのかもしれない……その可能性は、同一グループになった時点で当然予想されたことですから、衝撃だとかショックだとか、そんなふうには思いません。ただ、どちらの書店にも思い入れのある身とし
2014年も、そろそろ終わりですね。 2014年も、いろいろとビジネス書や本を読みました。 わたしが、今年読んだ本で、おもしろかったビジネス書・本をまとめておきます。(主にビジネス書) 年末年始などに読む本の参考にしてみてください。 リンク先は、ちょっとした内容の紹介です。 1.パーフェクト・タイミング パーフェクト・タイミング: 最高の意思決定をもたらす戦略的時間術 作者: スチュアート・アルバート,柴田裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/02/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 完璧なタイミングを図る6つのポイント『パーフェクト・タイミング』 タイミングが大切と言われます。 とは言え、どうやってタイミングを図ると良いのか、わかりにくいところでしょう。この本では、タイミングを考える際のポイントを教えてくれています。 意思決定やタイミン
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