『王とサーカス』で2015年末のミステリー小説ランキング(「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」)3冠を達成した米澤穂信さん。前年は『満願』で史上初の3冠に輝いており、今回はそれに続く快挙となります! 書店員経験もある米澤穂信さんに、「本屋への想い」を綴っていただきました。 米澤穂信 よねざわ・ほのぶ。1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞受賞。『満願』『王とサーカス』は3つの年間ミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続三冠を達成した。他著書多数。 素敵な場所、あるいは売書稼業 米澤穂信 本屋はなんだか素敵な場所だ。ずっとそうだった。 幼い頃は年に数回、家族