【読売新聞】 出版取次大手の日本出版販売(日販)は、2020年の年間ベストセラーを発表した。総合部門(コミックや文庫など含まず)の1、2、4位は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の小説版(矢
万引き被害の深刻化を受け、東京都渋谷区の書店3店舗が7月30日から、顔認証機能のある防犯カメラを使って、万引き容疑者の顔画像を共有する取り組みを始める。顔認証は万引き対策として既に導入されているが、別の系列の書店が顔画像を共有するのは初めてという。 参加するのは、啓文堂書店渋谷店、大盛堂書店、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の3店。NPO法人「全国万引犯罪防止機構」(東京)が協力する。 同機構によると、各店に顔を識別できる防犯カメラを設置し、カメラに映った万引き容疑者の顔画像や犯行日時などをデータベースに登録する。同じ顔の人物が店を訪れると、各店のシステムが探知し、自動アラートを鳴らして来店を知らせる仕組み。店頭で顔画像を万引き防止のために共有することを周知する。 被害抑止が目的のため、警察への通報は行わず、店員らが万引きをしないよう警戒にあたる。顔画像などのデータはインターネットから
【読売新聞】 1990年に創刊し、2020年3月で30周年を迎えるエリア情報誌「東京ウォーカー」が今年10月、大幅なリニューアルを実施した。イケてるデートスポットや最新のグルメ情報を知るためにお世話になったという人も多いはずの雑誌だ
キノブックス文庫創刊 打ち合わせをする古川絵里子社長(左)と福士祐編集長(東京・西新宿のキノブックス本社) 文庫の売れ行き不振もどこ吹く風、新興出版社のキノブックス(東京都新宿区)が10月、文芸書中心の「キノブックス文庫」を創刊した。手書きの折り込みに熱い思いを込める、その現場を取材した。 キノブックス文庫は10月に第1弾の3冊を刊行。人気ブロガー、はあちゅうさんの書き下ろし恋愛小説『婚活っていうこの無理ゲーよ』のほか、作家の中村航さんの小説『世界中の青空をあつめて』、藤野千夜さんの初期作品集『少年と少女のポルカ』を文庫化した。今後は偶数月ごとに1~3冊のペースで刊行する。 編集長の福士祐さんによると、いずれも初版2万部前後で、まずは書店に本を平積みするスペースを確保するため、組み立て式の特製販売台も作った。実用書ならともかく、このご時世に文芸中心の文庫をスタートさせるのは冒険に思えるが、
総務省の家計調査によると、昨年、盛岡市の1世帯当たりの書籍購入額は1万3730円で、全国の都道府県庁所在地・政令市の中で13年ぶりに1位となった。読書習慣の背景には書店の創意工夫がある。県内外で10店舗を展開する「さわや書店」(盛岡市)では、書店員が「人と本をつなげたい」という情熱と店づくりのノウハウをつづった本を相次いで出版し、注目されている。 フェザン店(盛岡市)の店長、松本大介さん(40)は3月下旬、本への思いや書店の仕事を紹介する「本屋という『物語』を終わらせるわけにはいかない」(筑摩書房)を出版した。 盛岡市出身の松本さんは明治大で日本文学を学んだ。東京のIT企業の内定を得たが、内定者説明会で「本当にここで働けるだろうか」と迷いが生まれた。「好きな本に囲まれ、仕事も楽そう」と2001年、地元のさわや書店に就職した。 5年後、「思考の整理学」(外山滋比古著、ちくま文庫)を紹介するポ
読書好きの未婚男女の出会いを後押しする交流イベント「本de恋☆活~図書館からはじまるラブストーリー」が7月15日午後7時半から、福岡県筑後市山ノ井の市立図書館で行われる。 成立したカップルには、図書館での挙式や、本の貸出冊数無制限(1年間)などの特典がある。 本を通じて市民の交流を促そうと同館が初めて企画した。市内外の20~40歳代が対象で、読書が好きなことが条件。事前に同館で本を選び、その魅力や感想などを当日披露する。男女ペアになって話し合うトークタイムもある。 30日まで男女7人ずつの参加者を募集している。参加費500円で、パンと飲み物付き。希望者は電話や受け付けカウンターで申し込む。応募多数の場合は抽選。問い合わせは同館(0942・51・7200)へ。
熊本地震から1年を前に、東日本大震災の経験などを熊本地震の被災地で生かしてもらおうと、東北地方出身・在住の作家グループが、本の印税などをもとに東日本大震災の関連書籍127冊を購入し、甚大な被害を受けた益城町の図書館に贈った。4月13日に受け取った図書館は「地方発の本は集めるのが難しい。未来へ警鐘を鳴らし、気持ちの整理をつけることにもつながる」と歓迎している。 書籍を贈ったのは、東日本大震災後の海辺で起こる怪しく不思議な物語群「 渚 ( なぎさ ) にて あの日からの<みちのく怪談>」(2016年、荒蝦夷)の執筆者10人で作る「東北怪談同盟」。同書の印税などを原資とした。 寄贈された本は、仙台市内の出版社の書籍を中心に、東北の作家による小説や、東北大や東北学院大などの研究者の著書、写真集、詩集など多岐にわたる。仙台在住の作家、熊谷達也さんや佐伯一麦さん、伊坂幸太郎さんの作品もある。 購入費は
◇高松店 高松市の高松丸亀町商店街にある「紀伊国屋書店高松店」が5月31日、閉店する。2006年12月の商店街の再開発で開店して10年。同店は「契約期間が満了し、更新は見送った」としている。中心市街地の書店として親しまれてきただけに、惜しむ声も上がる。(福元淳也) 紀伊国屋は市中心部の一等地でドーム広場に面した場所にあり、近くには百貨店やブティック、飲食店などが並ぶ。商店街が誘致し、当初は東と西の両館(計約1850平方メートル)で書籍や雑誌、学術書など約30万冊を扱っていた。 一方で、店舗の南約200メートルには宮脇書店本店がある。紀伊国屋の進出を受け、売り場面積を2400平方メートルに増やし、蔵書や文房具類など商品も10万点増の50万点にして対抗。客を取り合う形になり、紀伊国屋は15年3月、東館(約890平方メートル)を閉鎖。西館のみの約15万冊と縮小した。 ところが、同年10月には約8
◆結婚プランの企画展示 立川市で結婚式の計画を進めてもらおうと、結婚に関する著書などを並べた企画展示「立川でふたりの第一歩を~Tachikawa Wedding Plan~」が市中央図書館で開かれている。 結婚式の計画段階から、挙式、新生活などの五つの段階に分けて、参考書やエッセーなど書籍100点以上を展示している。最近では、結婚式で手作りの品を飾ることが流行していることから、新婦がかぶる花冠や式場の入り口に飾るウェルカムボード、洋菓子を模して作る「マカロンタワー」なども、同館の職員が所蔵の本を参考に手作りし、華やかに飾り付けた。 同市の「プレミアム婚姻届」は今月7日に再版後、300部が2日間で完売。入手困難だが、こちらも手にとって見ることができる。結婚証明書などをセットにした「Tama Wedding Box」も展示しており、すぐに結婚の計画がない人にも見てもらい、将来的に立川での挙式を
東日本大震災から6年がたった。津波で大きな被害を受けた三陸沿岸に、読書文化を支え続ける書店がある。仮設店舗での営業、人口減による客離れなど、店主たちは課題と向き合いながら奮闘している。 岩手県大槌町のショッピングセンター内にある「一頁堂(いちぺーじどう)書店」。入り口の小さな黒板には「おかげさまで開業5周年」の文字が躍る。奥の棚には文庫本が並ぶ「大槌学園の先生コーナー」がある。地元の小中一貫校の先生が選んだ、子供たちにおすすめの本だ。地域に根を下ろした書店なのだと伝わってくる。 2軒あった書店、図書館も被災し、再建のめどが立たなかった同町で、店主の木村薫さん(52)が夫婦で店を構えたのが2011年12月。震災前は同町の化学製品会社に勤めていたが、自宅も工場も津波で流された。知り合いから書店経営を打診され、迷った末に引き受けた。「素人から始めたので、うまくいかなくて歯がゆいことはたくさんあり
小さな書店の持つ力 東京・荻窪の駅から少し離れた場所に、「Title」という名の小さな書店がある。店主は一昨年に惜しまれつつ閉店したリブロ池袋本店の元書店員。全国で書店が次々に消え続ける昨今、個人が新刊書店を始める例は極めて珍しく、昨年1月の開業は本好きの間で話題となった。『本屋、はじめました』はその店主本人が、これまでの道程を 綴 ( つづ ) った記録である。 読後、自らの仕事を愛し、真剣に取り組む人の姿は魅力的だ、としみじみ思う。そして、無性に本屋へ行きたくなる。真新しい本のインクや紙の匂いに包まれながら、棚を眺めたり、気になる一冊を手に取ったり……という自分だけの時間を過ごしたくなる。 ただ、本書を書店好きの人のみに向けられた作品と捉えるのはもったいないだろう。何よりこの本の面白さは、小さな店を一人で作り上げること、新しい街で何かを始めることの 醍醐 ( だいご ) 味を追体験させ
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