書店チェーンの文教堂が、2022年8月期第1四半期に4,300万円の純損失(前年同期間は5,700万円の純利益)を計上しました。2021年8月末に10.2%だった自己資本比率は2021年11月末時点で9.7%に悪化。危険水域と言われる10.0%を下回りました。 2021年8月期は「鬼滅の刃」のスマッシュヒットによって、コロナ禍にも関わらず黒字化を果たしていました。事業再生ADRの申請によって債務超過を脱し、上場廃止を回避した文教堂。再び危機に瀕しています。 売上高の減少が固定費を抑えきれない 第1四半期の売上推移を見ると、2桁減のペースで減少を続けています。文教堂は計画的に退店を進めており、薄氷を踏むような経営管理を行っています。2022年8月期第1四半期は肝心の利益が出なくなりました。 ※決算短信より筆者作成(営業利益の目盛は右軸) 文教堂は、販管費は計画通りに進捗しているものの、売上総