うーんこれはいいものだ。 ●新川直司『さよならフットボール』全二巻(2010年講談社、各552円、562円+税、amazon) 中学の男子サッカー部、主人公はただひとりの女子部員で、そのうまさは自他共に認めるところ。彼女はどうしても公式戦に出たいのですが、監督はそれを許さない。 そして新人戦第一回戦、幼なじみの少年が属する中学との試合の日が……! 講談社の隔月刊雑誌に約一年間連載されていた作品。全二巻で完結してます。この作品で描かれるのはそのたったひとつの試合「だけ」。決勝戦でもなく、新人戦の一回戦というのがすがすがしいじゃないですか。 ここに登場するのは戦う少女と、彼女をささえるチームメイト。今は敵となった幼なじみの少年。それを見守るのは監督と女子マネージャー。 サッカーにおける男女のフィジカルの違い、というテーマを掲げ、マンガ全二巻でひとつの試合、という短い物語の中で、主人公たちがいか