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reviewと小説に関するfijixfijiのブックマーク (5)

  • この世でいちばん面白い小説

    筒井康隆が「ひとつだけ選ぶならコレ」とベタ誉めしてたので手を出す。ジュヴナイル向け「巌窟王」で読んだつもりになっていたが、今回、岩波赤版「モンテ・クリスト伯」でブッ飛んだ。 ストーリーを一言であらわすなら、究極のメロドラマ。展開のうねりがスゴい、物語の解像度がスゴい、古典はまわりくどいという方はいらっしゃるかもしれないが、伏線の張りがスゴい。てかどれもこれも強烈な前フリだ。伏線の濃淡で物語の転び方がミエミエになるかもしれないが、凡百のミステリを蹴散らすぐらいの効きに唸れ。読み手のハートはがっちりつかまれて振り回されることを請合う。 みなさん、スジはご存知だろうから省く。が、痛快な展開に喝采を送っているうちに、復讐の絶頂をまたぎ越えてしまったことに気づく。その向こう側に横たわる絶望の深淵を、主人公、モンテ・クリスト伯と一緒になって覗き込むの。そして、「生きるほうが辛い」というのは、どういう感

    この世でいちばん面白い小説
  • 活字中毒日記:僕の好きな人が、よく眠れますように   中村航 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評

  • 活字中毒日記:波打ち際の蛍   島本理生 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評

    ラブストーリーは、私があんまり好んで読まないジャンルなのですが、島理生の作品なら、読んでしまいます。 初めて読んだ島理生作品の「ナラタージュ」のあまりの凄絶さと痛々しさに魅せられてしまったからです。 書評・レビューランキング あなたの呼吸が止まるまで」だとか、「大きな熊が来る前に、おやすみ。」だとか、なんでこんなに島理生は「暴力」をモチーフにした作品を多く書くのだろう?と今まで不思議に思っていましたが、先日読んだ初エッセイの「CHICAライフ」にて、その謎はとけました。 それは、島理生が筋金入りのダメ男好きだから。昔の彼氏に殴られそうになって逃げたエピソードも書かれていたし。 この、「波打ち際の蛍」は、主人公の麻由と、カウンセリング専門の相談室で出会った蛍のラブストーリー。 麻由は、かつて同棲していた彼氏の暴力で心に傷を負ってしまい、その傷ゆえに男性に触れることができなくなっていま

  • 活字中毒日記: 私の男   桜庭一樹 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評

    読む方にも少し覚悟が必要 好き嫌い、わかれる、でしょう、たしかに。 文学に昇華出来ていない 「赤朽葉…」の方が授賞作では? 評価しづらい…。 「私の男」は、内容がとにかくセンセーショナルというかインモラルというか・・・・なので、読んで嫌悪感を抱く人も少なくないことでしょう。 Amazonのレビューでも、かなり痛烈に批判しているレビューが何件もありましたし、直木賞の選評でも、林真理子が「私はこの作品をどうしても好きになれなかった。」と書いていたことだし。 書評・レビューランキング そんな批判も多い「私の男」が、何ゆえに直木賞なのかというと、4文字ですまないところの描写の巧みさゆえなのでしょう。 第1章 2008年6月 花と、ふるいカメラ 第2章 2005年11月 美郎と、ふるい死体 第3章 2000年7月 淳悟と、あたらしい死体 第4章 2000年1月 花と、あたらしいカメラ 第5章 199

  • 活字中毒日記:泣かない女はいない   長嶋有 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評

    長嶋有の小説って、文章が素敵、タイトルが素敵。 「泣かない女がいない」というタイトルは、Bob Marleyの「No Woman No Cry」という曲のタイトルの日語訳。 ただし、この小説の登場人物である、樋川さんによる自己流な訳。 人気ブログランキング No Woman No Cry」は、歌詞カードでは、「女よ、泣くな」程度に訳されていることが多いのですが。 大宮郊外、「近所に蛇が出るような職場」である、K電機の子会社、大下物流に転職した主人公の睦美。 大下物流は親会社のK電機から飛ばされた社員である「男たち」、そして睦美よりも若い「女の子たち」、そして睦美よりも年上のパートからなる会社です。 会社では業績低下で親会社に吸収合併されたり、リストラにあう社員がいたり。そして睦美も恋をしたりと、あらすじだけ書き出すと、そこそこドラマのあるストーリーに見えますが、長嶋有らしく淡々。 「シャ

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