フィクションは常に現実の一歩前を進んできた。インターネットにおいてもそれは変わらない。仮想空間にダイブしてライバル会社のデータを破壊するコンピューター・カウボーイ。名前を呼べばどんな離れた相手とも話せる腕時計。なんでも作れる万能工作機械――。VR、ハッカー、スマートフォン、3Dプリンターなどは一種の「フィクションの現実化」と言ってもよいだろう。 角川インターネット講座を紐解いても、第13巻『仮想戦争の終わり』で語られているのはまさに国家に雇われたハッカーたちが展開するケタはずれの戦争であり、第9巻『ヒューマン・コマース』、第11巻『進化するプラットフォーム』、そして第12巻『開かれる国家』を通読して連想できるのは、サイバーパンクにたびたび登場する“国家を凌ぐ力を持った巨大企業”だろう。 昨今のネット配信サービスによるコンテンツ流通を含め、インターネットの発達は映画やアニメ・ゲームといったフ
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