米サンフランシスコ市議会が、慰安婦を象徴する女性像の寄贈を民間団体から受け入れる議案を可決した問題で、安倍首相は21日、衆院代表質問の答弁で「我が国政府の立場と相いれず、極めて遺憾」と述べ、サンフランシスコ市長に、議案の執行への拒否権を行使するよう政府として申し入れたことを明らかにした。 日本維新の会の馬場幹事長の質問に答えた。 像の寄贈を巡り、姉妹都市提携を結ぶ大阪市の吉村洋文市長は「一方的な主張を歴史的事実として刻んでいる」と批判。サンフランシスコ市長が、期限となる24日までに拒否権を行使しなければ、姉妹都市提携を解消する考えを示している。