【ビジネスの裏側】 肌着大手のグンゼが、女性の更年期を「オトナ思春期」と銘打ち、市場開拓に乗り出した。中高年女性向けブランド「キレイラボ」では今春、オトナ思春期層をターゲットにした新商品も発売。秋には食品や家電メーカーなど幅広い企業とともに「オトナ思春期コンソーシアム」を設立する。情報発信で更年期への理解を深め、市場創造や各社の商品開発に生かしたい考えだ。全国民の約1割を占める「オトナ思春期」市場は今後、広がるのだろうか-。 ■「見た目」より「心地よさ」 グンゼの調査では、オトナ思春期の女性は、20~30代には気にならなかった下着のタグや糸の縫い目が「かゆい」など、不快感を感じやすくなるという。このため、「キレイラボ」は縫い目をできるだけなくし、締め付けを弱めた「低着圧」な下着。若い女性向け下着が追求してきた「いかに体のラインを美しく見せるか」という「見た目重視」から、加齢に伴う身体の変化