1 )対外債務問題 -構造調整計画実施の前奏- 1960年代の独立以降、アフリカ諸国は一次産品輸出と外国からの援助や借款を梃子に工業化を目指してきました。しかしながら一次産品の交易条件の悪化(一次産品問題)や石油価格の急騰等のために貿易収支は悪化の一途をたどり、1970年代末には債務返済に行き詰まるようになってきました。 石油価格の急騰は別の面からも対外債務急増に関与してきました。それは、石油価格の急騰で急膨張したオイルマネーがその投資先の一つとしてアフリカをもターゲットにしたということです。1970年代後半以降急増したアフリカの債務問題には、貸し手側の事情も関係していたということです。 債務返済が危機的状況に直面して、アフリカ諸国の政府の統治能力(ガバナビリティー)に疑問を投げかける論調が多くなってきました。しかし、貸し付けが盛んに行われていた1970年代にはそのようなことは声高には言わ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く