「私、悪い女よ」 「どのぐらい悪いんだ?」 「わかるまでには、一生かかるわよ」 ・ ・ 初期の片岡義男だ。タイトルもストーリーも、もう忘れた。オマエは突然何を言い出すのかといえば、メールだ。読者から届く。流れは定石通りだ。コメント欄に投稿できない弱気な自分を詫び、以前からの愛読者であると女性のようなハンドルネーム(本名?)を名乗る。そしてブログのエントリーを褒めちぎる。戸惑いながら返した当たり障りのないお礼のメールにも、また熱狂的(?)な返信が来て、最終的には「いちどお会いしてお話がしたい」となる。 それで出会い系だなとわかるのだが、中にはwebメールではないプロバイダーのアドレスから送ってきたり、やたらと文章が綺麗だったり、ブログをコメント欄まで読み込んだ上での丁寧、かつ適確な批評が添えてあったりで、これはどういうことなんだろうと考え込んでしまうのだ。 自称年齢の平均が、やや高いことも符
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