現在の生成AI(人工知能)ブームの火付け役ともいえるOpenAIは、非営利団体として2015年に誕生し、2025年で10年の節目を迎えた。生成AIを追っている人なら知らない人はいない企業だが、投資家やMicrosoftなどの企業からの出資、資金調達を受け、収益を拡大しつつあるニュースを聞くたびに、「Open」という社名とのギャップに違和感を覚えた人も多いのではないだろうか。 実際、「ChatGPT」のサブスクリプションや開発者向けAPIサービスからの2025年度の年換算売上高は約1兆4000億円を予定しているという。 生き馬の目を抜くような熾烈(しれつ)なAI覇権争いの中で、「安全で有益なAGI(汎用〈はんよう〉人工知能)を全人類のために」という同団体の理念に賛同し「無償の愛」よろしく、見返りなしに数十、数百億ドル単位の出資をする出資者など存在するのだろうか。それは、干し草の中に針を見つけ

