新宿の下落合や(城)下町の人々を中心に、街角の物語を想いにまかせて綴っています。主題は「わたしの落合町誌」。記事の利用については一報いただければ幸いです。無断使用はご遠慮ください。 下落合753番地に住んだ九条武子Click!ほど、イメージで作られた人物像と実生活での実像とに、少なからぬ隔たりのある女性もめずらしいのではなかろうか? 清楚でモノ静か、いつも体裁を崩さず控えめで、ジッと居ずまいを正しながら哀しげな表情で想いにふけって歌を詠む・・・というようなイメージは、おそらくマスコミによって醸成された虚像であって、下落合で暮らした彼女の実情からは遠そうだ。どてらを羽織りながら、コの字になった邸内の廊下を走り抜け、庭師を雇うのがもったいないと大バサミを手に庭木の手入れを自分でしてしまう彼女の姿は、夫人の死後に西本願寺の肝煎りによって作られた人物像(映画や書籍など)により、どこかへかき消されて
![午前7時の九条武子。: 落合学(落合道人 Ochiai-Dojin)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4feefd3851d22c65e290ab0a0a3ac20adc77919c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fchinchiko.c.blog.ss-blog.jp%2F_images%2Fblog%2F_1be%2Fchinchiko%2FE58D88E5898D7E69982E69C9DE9A39FE381AEE4B99DE69DA1E6ADA6E5AD90.jpg%3Fc%3Da1)