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ブックマーク / owlman.hateblo.jp (17)

  • 『肉桂色の店』『砂時計サナトリウム』ブルーノ・シュルツ - ボヘミアの海岸線

    グロテスクなのに美しい Bruno Schulz Skeipy Cynamonowe,1934. Sanatorium pod klepsydra,1937. シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー) 作者: ブルーノシュルツ,Bruno Schulz,工藤幸雄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (39件) を見るコスモス―他 (東欧の文学) 作者: ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ,工藤幸雄出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1990/03メディア: 単行購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (10件) を見る 書を読んでいる時の私は、きっとかなりの不審者だっただろう。いったい何回「うわあ……」とつぶやいたのか、もはやさっぱり覚えていない。 ゴンブロヴィッチ、ヴィトキエヴィチらとともに

    『肉桂色の店』『砂時計サナトリウム』ブルーノ・シュルツ - ボヘミアの海岸線
  • 50人が選んだ、2500円以下のオススメ海外文学。「はじめての海外文学」フェア - ボヘミアの海岸線

    「はじめての海外文学」フェアが、全国14書店で1月26日頃(給料日直後の月曜日、覚えやすいですね)からじわじわ始まるようですよ。 どんなフェア? 「海外文学にほんのり興味はあるけど、正直どれから始めてみたらいいのか分からない」という人のために、海外文学ファン(翻訳者、書店員、出版社の中の人、編集者など)50人がそれぞれ「初めて海外文学を読むならぴったりだと思う1冊」を選び、わっふるわっふるなコメントをつけてオススメするフェア。 正式名称は「50人に聞きました!老いも若きもまずはこの1冊から はじめての海外文学」フェア。ハッシュタグは #はじめての海外文学フェア。 発起人は丸善 津田沼店の書店員、酒井七海さん(@onakaitaichan)。フェアが始まった経緯はこちら。 どんながあるの? 50人の選書人が選んだ1冊=合計50冊(わたしも1冊、選んでいます) 値段は最高2500円。企画者に

    50人が選んだ、2500円以下のオススメ海外文学。「はじめての海外文学」フェア - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2015/01/18
    ダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』の表紙がある。推薦文どんなだろ、よみたい。
  • 「海外文学・世界文学ベスト100冊」は、どの1冊から読み始めればいいか - ボヘミアの海岸線

    #2019年、編集済み。 「海外文学の名作100冊」を分類する 世界文学・海外文学は広大な海あるいは原野のようだ。それゆえ、初心者にとって地図がとても見づらい。「面白い」「古典」「話題になっている」という定性的な物差しはたくさんあるけれど、それだけで歩くにはあまりにタイトルの数が多すぎる。さらに「面白い」の基準は人それぞれなので、リストは無数にある。ほんのり海外文学に興味はあるけれど、どの羅針盤を使えばいいのかわからない人が「とりあえず海外文学ベストならまちがいないのでは」とベスト荒野に向かい、アチャス&エペペする姿を何度も目撃してきた。 というわけで、ノルウェー・ブック・クラブが2002年に公表した”Top 100 Books of All Time”「世界最高の文学100冊」を「値段」「ページ数(読了までの長さ)」「入手可能さ」という定量的な指標で分類してみた。リストを選んだのは、お

    「海外文学・世界文学ベスト100冊」は、どの1冊から読み始めればいいか - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2015/01/04
    お、シャクンタラー姫が入ってる☆ これは嬉しいな。なんのかんのとギリシャ悲喜劇叙事詩は面白いですよ、はい。
  • モテる海外文学(ガイブン)女子力を磨くための4つの心得 - ボヘミアの海岸線

    元ネタ:モテる女子力を磨くための4つの心得 こんにちは、海外文学を乱読しているイリアス嬢です。私は町でいちばんの美女でも毛皮を着たヴィーナスでもありませんし悪徳の栄えですが、恋愛に関してはプロフェッショナル。今回は、モテる海外文学(ガイブン)女子力を磨くための4つの心得を、皆さんにお教えしたいと思います。 1. あえて2〜3世代前の翻訳ものを飲み会に持っていく あえて2〜3世代前の翻訳で海外文学を読むようにしましょう。そして飲み会の場で好みの男がいたら話しかけ、わざとらしくページをめくってみましょう。そして「あ〜ん! この『ファウスト』当にマジでチョームカつくんですけどぉぉお〜!」と言って、男に「どうしたの?」と言わせましょう。言わせたらもう大成功。「新訳とか詳しくなくてぇ〜! ずっと森鴎外訳を読んでるんですけどぉ〜! 旧かな遣いとか読みにくいんですぅ〜! ぷんぷくり〜ん(怒)」と言いま

    モテる海外文学(ガイブン)女子力を磨くための4つの心得 - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2012/10/28
    『そういうキャラクターにするとほぼ絶対に『閉ざされた城の中で語る英吉利人』などの感想を気ままに書けなくなりますが気にしないように」猥談ウザいと『満潮』ネタをふって殿方にドン引きされたひとがここにw
  • 海外文学死亡かるた - ボヘミアの海岸線

    デザイナー死亡かるた 死亡かるたまとめ なんだか都ではやっているようなので、神保町古祭りを記念して。 ジンをあおりながら適当に作ったものです。なんかいいネタございましたら追加しますので、Twitter(@0wl_man)宛かハッシュタグ(#海外文学死亡かるた)でご連絡ください。 #海外文学死亡かるた まとめ(Togetter) あ:あのとき買っておけば い:岩波文庫の復刊待ち う:売れ残りがどこかの書店にあるかもしれない え:英訳しかない お:オースターってヴィレバンが勧めてた作家だよね か:完訳版が出ると聞いて数年が経った き:記憶の中では買った く:クノー全集を予約すると「百兆の詩篇」がついてきます け:原文で読もうよ こ:「今年中」が「来年には」 さ:3000部 し:柴田元幸が絶賛 す:すみません、在庫が切れました せ:絶版です そ:増刷の予定はありません た:断裁処分されたと聞い

    海外文学死亡かるた - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2012/10/28
    「な:なっちゃん全集のオレンジカバー」w 「か:完訳版が出ると聞いて数年が経った」 『サラゴサ手稿』出るようだからよかったよv 「て:TL上ではみんな読んでる」うむうむうむ(なのに世間では!?><)
  • 『イカロスの飛行』レーモン・クノー - ボヘミアの海岸線

    イカロス ぼくの時代には、令嬢は青年に恋を打ち明けたりしなかったもんだが。 アデライード 近代小説にはそういうことも書いてありますわ。 イカロス ああ、ぼくは読者というより読まれる方なんで。 ——レーモン・クノー『イカロスの飛行』 空を目指した ウリポのレーモン・クノーが残した、最後の長編小説。 ギリシャ神話のイカロスは、蝋の翼を使って牢獄から脱出し、高く飛びすぎたあまり墜落死した、悲しき運命の青年である。クノーが描くイカロスは、19世紀末のパリをさまよう青年だ。彼もまた、囚われの身の上である。捕えているのは小説家のユベール、イカロスを主要登場人物にして、なにやら憂人生小説を書こうとしている。 イカロスの飛行 (レーモン・クノー・コレクション) 作者: レーモンクノー,Raymond Queneau,石川清子出版社/メーカー: 水声社発売日: 2012/10メディア: 単行この商品

    『イカロスの飛行』レーモン・クノー - ボヘミアの海岸線
  • 『ユビュ王』アルフレッド・ジャリ - ボヘミアの海岸線

    ユビュ親父 そうかも知れん。だがわしは政府を変えちまったし、今後はすべての税金を二倍にふやし、指定された者はとくに三倍の税金を支払うよう、官報で通告したのじゃ。かかる方法によって、わしは速やかに大金持ちとなり、かくしてありとあらゆる者を皆殺しにしたあげく、おさらばしようと思っておる。 ——アルフレッド・ジャリ『ユビュ王』 くそったれ! 先日見にいったシュルレアリスム展でマックス・エルンスト「ユビュ皇帝」を見た。赤い体にコマのような足、「この奇怪な王は何者だ」と興味がわいて読んでみた。 1896年、パリでの『ユビュ王』初演は、それは大スキャンダルだったらしい。主人公ユビュ親父による第一声「MERDRE!(くそったれ!)」に劇場は蜂の巣をつついたような大騒ぎになり、初演後の新聞には賛否両論(主に批判が多かったが)が飛び交ったという。 だが、結果として、作によってジャリの名声は高まった。“法王

    『ユビュ王』アルフレッド・ジャリ - ボヘミアの海岸線
  • 『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ - ボヘミアの海岸線

    波音は、たいていは控えめに心を和らげるリズムを奏で、夫人が子どもたちとすわっていると、「守ってあげるよ、支えてあげるよ」と自然の歌う古い子守唄のようにも響くのだが、また別の時、たとえば夫人が何かの仕事からふとわれにかえった時などは、そんな優しい調子ではなく、激しく太鼓を打ち鳴らすように生命の律動を容赦なく刻みつけ、この島もやがては崩れ海に没し去ることを教えるとともに、あれこれ仕事に追われるうちに彼女の人生も虹のように消え去ることを、あらためて思い起こさせもするのだった。 ーーヴァージニア・ウルフ『灯台へ』 私はここにいた 「灯台」という存在が好きだ。実際に灯台に足を運んだことはほとんどない。おそらく私は建造物としての灯台ではなく、灯台が持つ独特の雰囲気、象徴としての灯台に惹かれているのだろう。「私はここにいる」「そちらはどうか」と光を放つストイックさ、孤独の距離感が、星や人の営みに似ている

    『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ - ボヘミアの海岸線
  • 色で読む海外文学・モノクローム編 - ボヘミアの海岸線

    先日の「色で読む海外文学」リストの続編。Twitterでつぶやいたら、いろいろな方からいっぱい推薦をもらったのでまとめてみることにした。白黒つけてみる? モノクローム編。 White 冬の犬 (新潮クレスト・ブックス) 作者: アリステア・マクラウド,中野恵津子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01/30メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 56回この商品を含むブログ (68件) を見る 冬になると、カナダの離島には流氷がやってくる。見渡す限りの氷原を、犬を引き連れて歩いた記憶。息まで凍りそうな、真っ白な世界にたたずむ自分を幻視した。⇒感想 白い城 作者: オルハンパムク,Orhan Pamuk,宮下遼,宮下志朗出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2009/12/17メディア: 単行 クリック: 49回この商品を含むブログ (21件) を見る 文明が衝

    色で読む海外文学・モノクローム編 - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/30
    すごく面白い! キシュの『庭、灰』の印象は、そのタイトルに反して「灰色」じゃないしなあ。蛍光色の虹色ならピンチョンの『ヴァインランド』をあげたい☆
  • 色で読む海外文学・カラーパレット編 - ボヘミアの海岸線

    うちの家の庭は、かつての持ち主だった庭師が作ったもので、四季折々の植物が植えられている。台所から見える葉っぱの色は、季節の節目を測るバロメータだ。少し黄土色を混ぜたようなくすんだ黄緑色になっているのを見ると、秋も深まってきたのだなあとしみじみ思う。 四季の色を楽しむ日人。では、海外はどうか? そんな思いつきから「色ごと」に海外文学を考えてみた。 Red サロメ (岩波文庫) 作者: ワイルド,Wilde,福田恒存出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/05/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 72回この商品を含むブログ (77件) を見る 赤い月夜が見せる、狂った恋の物語。わき目もふらず「惚れた男の首をおくれ」と叫び続けるサロメの狂気は、まるで濃密な原酒のよう。 ⇒感想 ブラッド・メリディアン 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日

    色で読む海外文学・カラーパレット編 - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/30
    プルーストの薔薇色、そして薄紫(モーヴ)の印象はあまりにも綺麗すぎて、いっそ薫り立つように思える。
  • 『黒檀』リシャルト・カプシチンスキ - ボヘミアの海岸線

    [無限の多様性] Ryszard Kapuscinski HEBAN,1998. 黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 作者:リシャルト・カプシチンスキ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/08/11メディア: 単行 一流の人類学者は、<アフリカ文化>や<アフリカ宗教>という言い方をけっしてしない。そんなものは実在せず、アフリカ質とは、無限の多様性だと知っているからだ。 ――「氏族の構造 ガーナ編」 アフリカ文明の驚くべき特徴――暫定性、臨時性、そして物の継承性の欠如は、まさしくそこに根ざす。ついきのうできたばかりに急拵えの小屋が、きょうは跡形もなくなっている。……継承が皆無なのではない。ここの社会をまとめ上げ、活気づける継承力――それは、部族や儀式の伝統を保つこと、つまり、祖先崇拝の深い信仰として厳存する。それゆえ、物ないし土地の共通性を上回って、精神の

    『黒檀』リシャルト・カプシチンスキ - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/30
    じつは、「今年の10冊」トップを虎視眈々と狙っていると思われる本。
  • 『黒い時計の旅』スティーブ・エリクソン - ボヘミアの海岸線

    [交錯する20世紀たち] Stive Erickson Tours of the Black Clock,1989. 黒い時計の旅 (白水uブックス) 作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/08/01メディア: 単行購入: 9人 クリック: 115回この商品を含むブログ (128件) を見る お前はおれを覚えているはずだ。何といってもこれは20世紀がまっ二つに切り裂かれる瞬間なのだ。 3年後、のぼり行く月がバニング・ジェーンライトの20世紀からもうひとつの20世紀へとひそかに移動する。 現代アメリカ作家が描く、2つの「20世紀」の物語。 20世紀の忘れがたい傷跡としての「ナチス・ドイツ」。ヒトラーが負けたのはソビエト進軍が原因といわれているが、もしヒトラーがソビエト進軍をしなかったとしたら? 物語はヒトラーが死ん

    『黒い時計の旅』スティーブ・エリクソン - ボヘミアの海岸線
  • 『死者の軍隊の将軍』イスマイル・カダレ - ボヘミアの海岸線

    [雨と死はいたるところに] Ismail Kadare Gjenerali i Ushtris〓 s〓 Vdekur,1963. 死者の軍隊の将軍 (東欧の想像力) 作者: イスマイルカダレ,Ismail Kadare,井浦伊知郎出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2009/10メディア: 単行購入: 4人 クリック: 70回この商品を含むブログ (25件) を見る 「これだけの名簿や手順書をもってしても、われわれは無力だ。彼らの死の後を追ってあちらこちらとうろつき回り、一つまた一つと集めていく。何だってこんな目に遭うんだ?」 「運命ですよ」 将軍はうなずいた。やっぱりまるで芝居だな、と思った。 「死者の埋葬」は、人と獣を分ける分水嶺のひとつだと言われている。人を弔う。不在を悲しむ。さてそれは、恐れのためか慰めのためか? アルバニア作家 イスマイル・カダレの処女作。外国で死んだ兵士を掘り

    『死者の軍隊の将軍』イスマイル・カダレ - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/29
    よむ予定なのでよんだら来る。
  • 『冬の犬』アリステア・マクラウド - ボヘミアの海岸線

    私たちは、将来のいつかまたその時が来るまで生き長らえることになった。 犬はもはや、将来のいつかそのときのために命を救われることはなかった。(「冬の犬」より) 流氷のような 昔よりも、寒い季節が好きになった。おそらく冬好きの人間がそばにいたせいだろう。うまいスープを飲んで、暖かい部屋でのんびりとを読む。冬の楽しみ方が少しだけ上手になったように思う。 冬の犬 (新潮クレスト・ブックス) 作者: アリステア・マクラウド,中野恵津子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01/30メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 56回この商品を含むブログ (68件) を見る 日よりもずっとずっと寒い極北の地、カナダの現代作家による短編集を読んだ。舞台はカナダ東端にある厳冬の島、ケープ・ブレトン。冬には流氷が接岸する。 このは、白と深緑、そして赤のイメージがある。しんしんと積

    『冬の犬』アリステア・マクラウド - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/29
    この本だいすき!
  • 『創造者』ホルヘ・ルイス・ボルヘス - ボヘミアの海岸線

    [不死の先でまた] Jorge Luis Borges El Hacedor, 1960. 創造者 (岩波文庫) 作者: J.L.ボルヘス,Jorge Luis Borges,鼓直出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/06/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 27回この商品を含むブログ (47件) を見る そのとおりかもしれない、とわたしは呟く。だが、明日はわたしも死ぬ、わたしたち二人の時はない交ぜられ、年譜はかずかずの象徴の世界に消える、だからある意味では、わたしはこの書物を持参し、あなたは心よくそれを受けたと言っても良いのではないだろうか。 (「レオポルド・ルゴネスに捧げる」より) ボルヘスの書物は、錬金術師の書くそれのようだと思ってきた。秩序だった静謐な世界を論理で組み上げて、「不死」を顕現させるボルヘスの手腕はまさに魔法である。 『不死の人』の感想には「構成要素

    『創造者』ホルヘ・ルイス・ボルヘス - ボヘミアの海岸線
  • トマス・ピンチョン全小説が刊行開始! - ボヘミアの海岸線 - 海外文学の感想

    トマス・ピンチョン全小説 かいぶつが、あらわれた 2010年6月刊行開始! 超弩級作家の全小説作品をすべて新訳・訳し下ろし・改訳で刊行 「トマス・ピンチョン全集が刊行されるらしい」という噂が出てから、はや数年が経った。 「まだかなまだかな」と楽しみにしながら、たまに「やっぱりデマなんじゃないのか」と落ちこむ日々が続いた。ようやっと去年あたりから『考える人』「海外の長編小説ベスト100」特集や新潮社のツイートやら「新潮」のピンチョン特集が出てきて、「いよいよくるか!」と期待していたら、来たきた来ましたよ。 装丁は黒一色のシックなイメージ。ガルシア・マルケス全集もそうだけど、新潮社の装丁は趣味がいい。 全集は2010年6月から順次刊行予定とのこと。トップバッターは柴田元幸氏翻訳の『メイスン・ディクスン』。そのあとは『逆光』と邦初訳が2冊続く。 『競売ナンバー49の叫び』や『スローラーナー』は

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  • 『短篇コレクションI』池澤夏樹編 - ボヘミアの海岸線

    [世界という名のタペストリ] Natsuki Ikezawa edited Colleted Stories I,2010. 短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 作者:コルタサル他発売日: 2010/07/12メディア: 単行 世界中の文学から短編を集めたコレクション第1弾。書は、主にアメリカ大陸、アジア、アフリカの作品を収める。 「目次そのものが自分の作品であるような気がする」、池澤夏樹は帯にこう書いている。ずいぶん挑戦的だなあと思いながら目次に目をとおし、目次の最初2編のタイトルでこのを購入しようと決めた。最初にコルタサル「南部高速道路」、次にパス「波との生活」。「南部高速道路」は、海外文学を好きになってもらえたらという願いをこめて、海外文学読み始めの人に勧める短編だ。パス「波との生活」も、南米短編の名作として必ず紹介される。 「池澤夏樹=個人編集

    『短篇コレクションI』池澤夏樹編 - ボヘミアの海岸線
    florentine
    florentine 2010/10/23
    おお、こういうラインナップだったのか! 「冬の犬」あるんだ~。
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