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systemに関するfoaranのブックマーク (6)

  • 社会システム論(3) | 社会学しよう!

    社会システム論(3) -- 自己組織化モデル-- 自己組織化モデル サイバネティクス的システム論は、「形なき物質に出来合いのパターン(情報)を押しつけることで秩序を形成し、ネガティヴ・フィードバックによって安定的に制御していく」、というものであった。このサイバネティクス的システム論から、「ゆらぎをはらんだ物質の広がりのなかからポジティブ・フィードバックを通じて自ずと秩序が形成されダイナミックに変容していく」[現代思想1984.152頁]、という自己組織化システム論へと、システム論は近年転換しつつある。 このシステム論における転換の先鞭をつけたのが、丸山孫郎の「セカンド・サイバネティクス」である。 かれはサイバネティクスにおいてネガティブ・フィードバックによる制御・統制のみが重視されのにつよい不満をもっていた。たとえば卵子の成長において構造は複雑化・発展するし、それがもつ情報量も増大する。し

    社会システム論(3) | 社会学しよう!
  • 社会システム論(2)(続き) | 社会学しよう!

    (4) 政治学のおけるシステム論 サイバネティクス・モデルは政治学においても有望視されていたが、それをあきれるほど単純かつ大胆に適用したのが、カナダの政治学者イーストン David Easton (1917-)であった。 かれは、まず政治政治システムという、入力を出力へと変換するボックスとしてとらえた。そしてこの政治システムというボックスへの入力は、「支持」と「要求」のふたつである。また政治システムからの出力は「政策」である。ある政策がうまくいくなら、それは大衆やまわりの国際環境などの環境からの「支持」をとりつけることができよう。しかしその政策がうまくなければ、政策を改めたり、別の政策をするように、まわりからの「要求」が政治システムにたいしておこなわれるであろう。こうして政治システムがおこなう政策が環境からのフィードバックによって制御されるわけである。 イーストンの単純なモデルは、さらに

    社会システム論(2)(続き) | 社会学しよう!
  • 社会システム論(2) | 社会学しよう!

    サイバネティクス・モデル サイバネティクスは、アメリカの応用数学者ウィナーNorbert Wiener(1894-1964)によって提唱され、シャノン Claude E.Shannon (1916-) の情報理論をとりいれて、医学・生理学者のアシュビ- William R.Ashby (1903-)によってシステム論として体系化された。(以下の記述はおもにアシュビ-の定式化[1967a]にしたがう)。 サイバネティクスははじめ制御理論として構想された。この理論では、システムは環境から入ってくるもの(入力)を変換して環境へとはきだす(出力)ところの変換装置(機械)=暗箱(ブラック・ボックス)とみなされる。 中心となる概念は「フィードバック」の概念である。「フィードバック」とは、出力(結果)にふくまれる情報が入力(原因)に反映されて、それによってまた出力(原因)が左右されること、を意味する。「

    社会システム論(2) | 社会学しよう!
  • 社会システム論(1)(続き) | 社会学しよう!

    (3)-1 パーソンズの社会システム論 パーソンズ Talcott Parsons (1902-79) の社会システム論はその名もずばり『社会学体系』The Social System (1951)という著作においてまず展開された。われわれはまずこの作品からみていくことにしよう。 パーソンズのこの難解な大著を理解するための鍵はその献辞にある。そこにはこうある。  ヘレンに捧ぐ 彼女の健全で実際的な経験主義は、これまで長いあいだ、不治の理論病患者のための  是非とも必要な平衡論であった。」 この献辞から読み取れることはつぎのことである。まずここでは、夫ととの関係が、すなわち二者関係 (dyad)がとりあげられていること。つぎに、理論病患者たる夫(パーソンズ)のかたよりは経験主義者たる(ヘレン)によってバランスがとられている、すなわち、この二者関係には相補関係による平衡=均衡 equili

    社会システム論(1)(続き) | 社会学しよう!
  • 社会システム論(1) | 社会学しよう!

    社会システム論(1) 序 社会学の課題としての社会システム 近代社会学の始祖の一人である、エミール・ディルケ-ムは、1895年の『社会学的方法の基準』において、社会学の対象である「社会的事実」なるものを提言した。かれによれば、それは、個人の意識を超えた外在的なものであり、かつ個人の意識にたいして強制的な作用をもたらすものである。そしてこの社会的事実を説明するには、個人の心理に還元して説明してはならない。社会においては、個人と個人の結合により、あらたな「社会的事実」が生まれている、というのである。 (かれはこの方法的基準にしたがって、『自殺論』において自殺率を扱い、それが個人意識には還元されない社会的事実であることをみごとに描き出している。またデュルケームの影響は言語学にもおよんでいる。スイスの言語学者フェルディナンド・ソシュールは、晩年おこなった講義において、まさに言語がこの「社会的事実」

    社会システム論(1) | 社会学しよう!
  • 社会システム論  (要約) | 社会学しよう!

    以下に載せるのは、1998年に私(勝又正直)が名古屋市立大学看護短期大学部で講義した「社会システム論」をまとめたものです。まず最初に全体の要約から掲載することにします。 社会システム論 (要約) 序.社会学の課題としての社会システム 近代社会学の始祖のひとりであるデュルケームは、社会学の対象として、「社会的事実」という概念を提示しました。「社会的事実」とは、個人意識には還元されず、個人にとって外在的であり、かつ個人を強制するものです。(言語学者ソシュールは言語をこの「社会的事実」として考察しました)。 一般に相互に作用しあう要素の集合をシステムとよびます。要素から構成された全体は、個々の要素にはみられない特性をもっています。これを「創発特性」といいます。デュルケーム の「社会的事実」の概念はこの「創発特性」の内容をすでに示唆するものでした。ですから近代社会学はそのはじまりから社会システムを

    社会システム論  (要約) | 社会学しよう!
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