一九八一年の打ち上げ以来約三十年続いた米国の有人宇宙飛行スペースシャトル計画。今年七月、「アトランティス」が最後のミッションを終え、幕を閉じた。次の有人宇宙開発計画も二〇一〇年にオバマ大統領が計画中止の判断を示したことで、宇宙開発を支えた多くのロケット技術者が職場を去ることになった。だが、ジョンソン宇宙基地を擁するテキサス州ヒューストンの経済人らは議会への猛烈な陳情活動を展開。計画の多くを復活させ、技術者らの再就職にも乗り出した。「宇宙基地の町」奮闘の足跡は-。 (米南部ヒューストンで、久留信一)